生体認証・映像分析技術とサーマルカメラ技術の融合
新型コロナウイルス感染拡大が猛威を振るう中、2020年7月17日、NECが新たな感染症対策ソリューションを発表した。
NECは、生体認証・映像分析技術とサーマルカメラを組み合わせた技術をハワイ主要5空港に提供するという。同プロジェクトには、米国のサーマルカメラメーカーであるInfrared Cameras Inc.の協力のもと実施する。
同プロジェクトは、導入費や10年間の保守費などを合わせて約3,750万米ドルで、ハワイ州交通局から受注した。
プライバシー保護に関しても最大限配慮
ハワイ州では新型コロナウイルス感染症の拡大により、渡航者が大幅に落ち込み、地域経済に膨大な影響を与えている。ハワイ州交通局は、感染拡大防止と経済活動復興の両立を図るべく、ハワイ主要5空港に感染拡大の水際対策としてNECのソリューションを導入する。
同ソリューションは、各空港内に設置されたサーマルカメラにより、体表面温度が38度以上の人を確認したら、顔認証技術と映像分析技術を用い、対象の人物の特定および空港内での移動経路の見える化を実現し、安全かつ迅速な処置を実施する。
プライバシー保護に関しても最大限配慮され、ハワイ州のプライバシー保護要件に準拠する。体表面温度が高い人物以外の画像は30分以内に消去され、外部機関に共有されることはない。加えて、氏名、住所、運転免許証番号などの個人情報は取得・使用せず、個人を特定せずに対象者を特定するという。
(画像はプレスリリースより)

NEC プレスリリース
https://jpn.nec.com/press/202007/20200717_02.html