長期的なパートナーとして関係強化を図る
高砂熱学工業株式会社は、2020年8月20日、株式会社ispaceが実施するシリーズB投資ラウンドに対して新規出資を行うと発表した。
両社は共に、民間月面探査プログラム『HAKUTO-R』において協働を行っている。今回の出資は、月面経済圏の構築に向けた長期的なパートナーとして関係強化を図るべく、実施されるという。
地球に住む人間の生活を支えるインフラを構築
株式会社ispaceは、人類の生活圏を宇宙に広げることで持続性のある世界の実現を目指している「宇宙ベンチャー」企業。超小型宇宙ロボティクスを活用して月面の水資源開発を先導し、地球に住む人間の生活を支えるインフラの構築を図っている。
同社への出資を今回発表した高砂熱学工業株式会社は、空調設備工事の設計・施工を中心とする形で、快適空間の創出などを展開している企業。AIを活用した運転・省エネのコンサルティングなども手がけ、建物のライフサイクル全般に関するサービス提供により「環境クリエイター」となることを目指している。
2021年に月面着陸、2023年に月面探査
『HAKUTO-R』は、株式会社ispaceが2023年まで展開する民間月面探査プログラム。2021年には月面着陸が、2023年には月面探査が、それぞれ実施される。高砂熱学工業株式会社は同プログラムにおいて、月着陸船に搭載する水の電気分解装置の開発を担っている。
今回の出資により高砂熱学工業株式会社は、熱利用・水電解技術による月面経済圏構築を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ispaceが実施するシリーズB投資ラウンドに新規出資 - 高砂熱学工業株式会社