大規模データの高速処理を得意
地球シミュレータとは、科学技術計算や大規模データの高速処理を得意とし、気象予測、地球環境変動解析などさまざまな分野において高い実効性能を実現する。
日本電気株式会社(以下、NEC)は、2020年9月25日、国立研究開発法人海洋研究開発機構(以下、海洋研究開発機構)から「次期地球シミュレータ」を受注したことを発表した。
さまざまな分野への展開に貢献
今回受注した新システムは、合計5,472台のベクトルエンジンを搭載し、従来システムの約15倍の性能を実現する。一方で、消費電力はほぼ同等、さらに設置面積は約半分となる。
これにより、従来では難しかった複雑かつ大規模なシミュレーションを高速に行うことが可能となり、海洋地球科学分野の研究を、豊富な計算資源で一段と加速させることが期待される。
NECは、今後もベクトル技術を活かし、以前からのスーパーコンピュータ応用領域に加え、産業応用やAI/ビッグデータ領域、政策的課題の解決や持続的な社会経済システムの発展など、さまざまな分野への展開に貢献する。
(画像はプレスリリースより)

日本電気株式会社 プレスリリース
https://jpn.nec.com/press/202009/20200925_01.html