NTTドコモが新開発、実証実験開始へ
株式会社NTTドコモは6日、コインパーキングの初期投資を大幅に削減するほか、空き状況をリアルタイムに通知、スマートな運営を実現することができる新システム「docomoスマートパーキングシステム」を開発したと発表した。都心における駐車場不足の解消に寄与するものと見込まれている。
NTTドコモではこのシステムを、株式会社プレステージ・インターナショナル(PI)、株式会社プレミアモバイルソリューション(PMS)が運営する保守・運用サービスと組み合わせ、さらに株式会社コインパーク、株式会社シェアリングサービスと協力して、東京23区内の一部駐車場を対象に、6月13日から実証実験をスタートさせる。
「docomoスマートパーキングシステム」は、車両の入出庫を感知する機能を搭載したIoTデバイスの「スマートパーキングセンサー」、入出庫情報をリアルタイムでサーバーに送信する機能やセンサーが正常に稼働しているかをチェックする機能を持った通信モジュール搭載のゲートウェイ、クラウド上で満空情報などを管理する「駐車場管理サーバー」から構成されるもの。
このシステムにより、駐車場を運営する事業者は、従来採算が合わないとみられてきた小規模な土地でも、短期間の簡単な工事で安価にコインパーキングの開設・運用が可能となるため、空き地の一時的利活用として、駐車場を選択するケースが促進されると見込まれ、都心や住宅街での駐車場不足解消につながると考えられる。
ドライバーにとってもスマートに駐車、決済が可能!
ドライバーにとってもメリットの多いシステムで、導入駐車場ならば、専用アプリから事前に空車状況を確認した上で駐車予約を入れておくことができる。そのため現地に行ってから空き駐車場が見つからず、困ってしまうといったことがない。
また料金支払いにおいても、専用アプリを通じ、利用時間に応じて発生した料金の自動決済が可能となっていることから、細かな現金を用意する必要もなく、スマートに利用できるという。決済にはアプリに登録したクレジットカードを用いる。
実証実験は、2016年6月13日から2017年3月31日まで実施する予定で、NTTドコモがシステムを提供、PIおよびPMSは駐車場運営事業者に対してのサービスを担い、ドライバーからの問い合わせ対応や不正駐車の監視、駆けつけサービスといった保守・運用サポートを行う。また実験対象の駐車場において、センサーやシステムの実用性および信頼性を検証する。
なお2016年10月からは、シェアリングサービスの駐車場予約サービス「トメレタ」のサイトやアプリから予約を行って、このシステムを導入した駐車場を利用できるサービスも試験提供していく。
(画像はプレスリリースより)

株式会社NTTドコモ 報道発表資料(プレスリリース)
https://www.nttdocomo.co.jp/2016/06/06_00