仏EasyMile社と業務提携、「Robot Shuttle」の運用を開始へ
株式会社ディー・エヌ・エーは7日、フランスのEasyMile S.A. (以下、EasyMile社)と業務提携を締結し、私有地における無人運転バスを用いた交通システム「Robot Shuttle」を国内で初導入、8月より運用をスタートさせると発表した。
「Robot Shuttle」は、フランスの小型車製造メーカーLIGER groupと、フランス国立情報学自動制御研究所を母体とするロボット技術開発メーカーのRobotsoftにより、2014年に設立されたEasyMile社が開発した自動運転車両「EZ10」を用いたシステム。
運転席のない電気自動車で、あらかじめ作成された地図データにおけるルート上を、カメラや搭載各種センサー、GPSを用いるなどして、自車両の現在位置を測定しながら自動走行する。この専用車両には、最大12人が乗車できるといい、車椅子の乗車にも対応する。
駆動方式は電動アクチュエーター、4輪駆動。最大10時間の駆動が可能で、車体はフレームとシャーシ部分がアルミニウムで、ボディはファイバーグラスでできている。最大速度は時速40キロ。エアコンや管制室と通話できるインターカム、乗降用の可動式スロープといった装備も搭載している。
まずはイオンモール幕張新都心隣接の豊砂公園で運用、国内の施設内私有地で順次導入を目指す
車両のそばや走行ルート上に障害物を検知すると、その障害物との距離に応じ、自動的に減速・停車する仕組みとなっており、臨機応変に危険を回避して安全に走行することができる。
無人の自動運転車は、現状日本国内で私有地のみ走行可能とされていることから、公道走行を目指すのではなく、各種公共施設や商業施設、テーマパーク、工場といった内部運用を想定、これら施設内私有地への導入を図っていくとしている。
まず初の事例として、イオンモール株式会社によるサービスの試験導入が決定したといい、8月からはイオンモール幕張新都心に隣接した、イオンモールが千葉市から管理の一部を委託されている豊砂公園の敷地内において、イオンモールの店舗利用者を輸送するサービスを開始する。
イオンモールをはじめとするイオングループでは、地域・行政・企業などと協働で、地域ごとに「地域エコシステム」の構築を推進しており、その柱のひとつとされる「地域内の交通や移動の進化」というテーマにそうものとして、今回の「Robot Shuttle」試験導入を決めた。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ディー・エヌ・エー プレスリリース
http://dena.com/jp/press/2016/07/07/1/