よりデータ保護を強化した「Sophos SafeGuard Encryption 8」をリリース
ソフォス株式会社は9日、同社の暗号化製品最新バージョンとなる「Sophos SafeGuard Encryption 8」の提供を開始すると発表した。これまでの製品では、ディスク全体の暗号化と、ファイル指定および保存場所指定での暗号化をサポートしていたが、今回のバージョンではデフォルトで暗号化、どのファイルをどこに保存しても常に暗号化し、マルウェアなどの脅威から保護するものとしている。
さまざまな業種・業界・シーンで、データ保護の重要性は高まっているが、暗号化ソリューションの導入・管理は複雑なもの、コスト面でも技術面でも難しいものととらえられがちで、企業や自治体における本格的な導入は、あまり進んでいない状況にある。
ソフォスが独自に実施した、米国、カナダ、日本などを含む中堅・中小企業のITマネージャーを対象とした暗号化の現状に関する調査によると、サーバーやPCの暗号化はある程度進んでいるものの、とくにビジネス利用も急速に進むスマートフォンでの常時暗号化はあまり浸透しておらず、全体のわずか29%、Macでも43%にとどまったという。
新製品の「Sophos SafeGuard Encryption 8」は、容易に導入できるソフトウェアながら、Windows、Mac、iOS、Androidの各プラットフォームでやりとりされる全ファイルを常に暗号化し、ユーザー認証、アプリケーション認証、デバイス認証を常時実行する機能まで実装。高レベルでのデータ保護を実現させる。
暗号化されたファイルは、管理者があらかじめ指定したアプリケーションでしか開けない設定となるため、万が一、ユーザー認証が破られ、外部からの侵入を受けてもファイルデータは完全に保護されるという。また、社外とファイル共有を行う必要がある場合には、自動でパスワード付きファイルに変換させることが可能なため、暗号化済みのファイルをパートナーとのみ、安全にやりとりすることができるそうだ。
エンドポイントプロテクション製品と自動連係!業界初の機能でより安全・快適に
さらに、業界初のものとして、PCやモバイルデバイスを保護するソフォスのエンドポイントプロテクション製品と自動連係し、マルウェアなどの脅威に自動で対処する機能も実装している。
エンドポイントの「Sophos Endpoint Protection」が何らかの脅威を検知すると、データを保護するため、暗号キーを一時的に無効化、脅威のインシデントが解決されたら、自動的に元に戻す仕組みになっている。
モバイルデバイスの場合は、「Sophos Mobile Control」と連係して暗号キーを同期させ、スマートフォンやタブレット端末など各種デバイスからシームレスかつ安全に、任意のファイルへアクセスできるようにした。
これらは、複数のセキュリティ製品を連係動作させることにより、効率的に高いレベルでの安全性が確保されるよう、セキュリティの自動化を図るソフォスの「Synchronized Security戦略」の一環として位置付けられる機能で、同社は最新バージョン「Sophos SafeGuard Encryption 8」の提供を通じ、機密情報の保護や法令順守を重視する、あらゆる企業や団体に最善のソリューションを提示していくとした。

ソフォス株式会社 プレスリリース
https://www.sophos.com/press-releases/2016/08/「Sophos SafeGuard Encryption」 製品案内ページ
https://www.sophos.com/safeguard-encryption