DashlaneとGoogleが提携、新プロジェクトとして始動
米Dashlaneは現地時間の4日、Androidアプリのログインパスワード管理を安全かつ容易にすることを目的としたオープンソースプロジェクト「Open YOLO(You Only Login Once)」でGoogleと提携することを発表した。
ユーザーが好みのパスワード管理ツールを用い、モバイルアプリへスムーズに、シームレスな1度限りのログインプロセスでアクセスできる環境整備を目指し、Android向けのAPI開発を進める。
Dashlaneは、パスワード管理ツールの「Dashlane」を提供することで知られる企業。生体認証機能などを用いたオンライン認証技術の標準化団体「FIDO Alliance」の提唱する2要素認証「Universal Second Factor(U2F)」について、パスワード管理ツール提供事業者としては初めて、今年のはじめからサポートするなど、業界を牽引し、さまざまなプラットフォームにおけるシンプルでセキュアなセキュリティオプションを提供している。
他企業ともコラボ、「Open YOLO」をスタンダードに
「Open YOLO」は、オープンなAPI開発プロジェクトとして進められており、「Dashlane」だけでなく、対応するパスワード管理ツールにログインしていれば、そのツールやサービスが保存・管理しているアカウントの対応アプリには追加認証などを経ることなく、そのままさまざまなデバイスからログインできるようになる。
これは、アプリが認証情報を要求する際に、このAPIで「Dashlane」をはじめとする主要なパスワード管理ツールから情報を呼び出せるようにすることで実現されるもので、Dashlaneでは、他のパスワード管理ツール・サービスの開発元や提供事業者とコラボレーションし、それぞれの技術と専門知識を活かして、APIの強化と発展を目指していくと説明している。
まずその第1歩として、DashlaneとGoogleが提携し、Androidアプリへのシームレスでユニバーサルなアクセスを可能とするセキュリティソリューションとして、API開発プロジェクトを進めることとなった。
さらにDashlaneでは、将来的に、このオープンAPIをAndroidデバイス以外もサポートするものへと成長させ、あらゆるプラットフォームとOSで、アプリとパスワード管理ツールに広く導入されるものとしていくことを目指すともしている。
煩雑なパスワードの管理ストレスからユーザーを解放する注目のプロジェクトとして、セキュリティエコシステム全体に寄与する革新的取り組みとして、今後の広がりに期待したい。
(画像はプレスリリースより)

Dashlane 公式ブログ 該当発表記事(プレスリリース)
https://blog.dashlane.com/dashlane-google