ビッグローブのIoTデバイスとボクシーズのIoT対応電球で見守りサービス
ボクシーズ株式会社とビッグローブ株式会社、株式会社ユニバーサルスペースの3社は25日、ボクシーズの「つながるライト」とビッグローブの法人向け評価用IoTデバイス「BL-01」を連携させた見守りサービスの実証実験を開始すると発表した。9月上旬から実施する。
「つながるライト」は、住宅内で用いられている一般的な電球を、IoT対応電球に置き換えるだけで簡単に導入できる見守りサービス。風呂場やトイレなどに設置すれば、その場所の電気の点灯状況がクラウド上に送信される仕組みで、いつも入浴するはずの時間に風呂場のライトが点灯しない、24時間トイレの照明が点けられていない、または長時間点灯したままになっているといったシーンで異常を検知、設定されている家族や近隣の見守り者へメールでその旨を通知する。
特別な機器やシステムを導入するのではなく、普段から用いている電球を利用することで、ストレスなく自然な環境下の見守りサービスを実現できる点が特徴だ。このIoT電球(LED Beacon)は、ジーデザイン株式会社の協力のもと、ボクシーズが開発している。
簡単設定で自然な見守り・安全確認を実現!
今回の実証実験では、IoT電球の点灯データを一括で管理し、クラウド上へと送信するIoTデバイスとして、ビッグローブの「BL-01」を用いる。「BL-01」は、3G通信のほか、無線LANやBluetooth通信に対応、GPSや加速度センサーを内蔵し、法人顧客が専用アプリを開発すれば、さまざまな用途で業務専用機として利用できる小型のAndroid 4.4搭載IoTデバイスとなっている。
ここでの「BL-01」は、IoT電球の点灯・消灯状況を受信するセンサーを搭載しているほか、インターネットへの接続機能も持つ小型Android端末となる。見守りのための設定は、点灯させたIoT電球に「BL-01」を近づけるだけで自動的に完了する仕組みとなっており、ごく簡単にサービスの利用を開始できる。
1箇所だけでなく、複数の場所を見守り対象とすることも可能だが、たとえごく近隣に同じタイプのIoT電球が存在しても、事前登録されていなければ見守り対象とはならないので、必要なプライバシーは保護される。
実験に協力するユニバーサルスペースは、一般家庭約1.5万世帯に介護リフォームを行ってきた実績を持つ企業。東京・神奈川・埼玉・静岡・岐阜・大阪・兵庫で介護リフォーム事業を展開しており、同社が過去にリフォームを実施した独居高齢者宅を今回の実証実験対象とする。
3社では、今後の超高齢化社会到来を見据え、「つながるライト」の自然な見守りを通し、声かけを行う地域サポートコミュニケーションのきっかけを創出するほか、照明の点灯状況をビッグデータとして取得、生活リズムを可視化することで、ヘルスケアへの応用も検討していきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)

ボクシーズ株式会社/ビッグローブ株式会社/株式会社ユニバーサルスペース プレスリリース
http://www.biglobe.co.jp/pressroom/release/160825「つながるライト」 紹介ページ
http://hellolight.jp/