月額500円からのプランなど、まずは限定2万件で先行受付
LINE株式会社は5日、同社子会社LINEモバイル株式会社を新設し、MVNO型の携帯電話サービス事業を開始すると発表した。「LINEモバイル」として5日よりソフトローンチし、公式サイトからの2万契約限定で先行販売受付を開始した。正式リリースは10月1日を予定している。
「LINEモバイル」の特徴は、“コミュニケーションフリー”を中心コンセプトに据えている点で、「LINE」や「Twitter」、「Facebook」の主要機能に関するデータ通信量をカウントしない“カウントフリー”方式で、密なコミュニケーションをとる、動画などの大容量コンテンツを扱うといったことで受ける通信速度の制限などを心配することなく、快適なモバイル利用を実現させるとしている。
通信回線は、株式会社NTTドコモのものを利用しており、NTTドコモのサポートエリアであれば、どこでも利用可能だ。データ通信速度は、理論値で下り375Mbps、上り50Mbpsとなっている。
プランは多彩に用意し、初心者・ライトユーザーからヘビーユーザーまで幅広いニーズに対応する。「LINE」の通話・トークが使い放題となり、その他のデータ容量として1GBが提供される「LINEフリープラン」は、データ通信のみの場合月額500円、これにSMSサービスを付けると月額620円、音声通話を付けると月額1,200円となる。データ通信のみの最安プランユーザーも、LINEアカウントは、Facebook認証やSMS認証不要で新規に作成できるという。
「LINE」に加え、「Twitter」と「Facebook」が使い放題になる「コミュニケーションフリープラン」は、3GB~10GBまでデータ容量を4段階で選択でき、データ通信とSMSで月額1,110円~2,640円、音声通話付きで月額1,690円~3,220円となっている。
いずれのプランでも初月月額基本利用料は無料で、余ったデータ量は翌月末まで繰り越せる。データ容量が足りなくなった場合には、0.5GB/500円で追加購入することもできるそうだ。音声通話付きプランの場合のみ、翌月から12カ月目の末日までという最低利用期間が設定されており、これに満たない場合の解約には解約料9,800円が必要になる。
「LINE」各種サービスとの連携やユーザー同士でのデータプレゼントなど独自サービスも提供
「LINEモバイル」独自のサービスとして、いくつか特徴のあるものも提供されることが決定している。まず、他のMVNOでは対応していないが、大手通信キャリアのように「LINE」での年齢認証とID検索が可能だ。18歳以上のユーザーならば、ID検索が行える。
月額利用料金の支払いで「LINE Pay」を選択することができたり、月額基本料の1%が「LINEポイント」として貯められたりと、「LINE」各種サービスとの連携もある。貯まった「LINEポイント」は、スタンプの購入に用いたり、他のポイントやAmazonギフト券に交換したりできるほか、現金化もできる。
「LINE」でつながっているLINEモバイルユーザーならば、誰とでもデータ容量を送り合う「データプレゼント」も可能となっており、使い切れなかった分を家族や友人と無駄なくシェアするといったこともできる。
全プランでフィルタリングサービスは無償提供するといい、デジタルアーツ株式会社の「i-フィルター」を用いたサポートで、子どもに持たせても安心な環境を整備するとしている。
利用状況などは「LINEモバイル」公式アカウントからいつでもチェックできる仕組みで、トーク上で問い合わせれば、データ残量などを知ることができる。マイページとの連携や「データプレゼント」機能も、この「LINEモバイル」公式アカウントからサービス提供される。
SIMカードのみの販売のほか、SIMロックフリー端末と組み合わせたセット販売も行う。ただしLINEオリジナルの機種は用意せず、他のMVNOでも取り扱われている既存機種となる。機種は1万円台の格安スマホから最新の防水スマホまで取り揃え、ユーザーが目的や好みに合わせて、自由に選びやすくしたとされている。
(画像はプレスリリースより)

LINE株式会社 プレスリリース
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2016/1492「LINEモバイル」 公式サイト
http://mobile.line.me/