訪問先をスケジューラーに登録するだけ!
出張・経費管理クラウドサービスを提供する株式会社コンカーは8日、クラウド名刺管理サービスで知られるSansan株式会社、「駅すぱあと」を提供する株式会社ヴァル研究所と連携を開始、3社で近隣交通費のコスト適正化とスタッフの生産性向上を目的とした新サービスをリリースすると発表した。
「Googleカレンダー」や「Office 365 Outlook 予定表」など、一般的に用いられているクラウドベースのスケジューラーに、1日の予定として訪問先の企業名など場所情報を入力すると、ヴァル研究所のカレンダー連携ツール「RODEM」がこれを自動で検知、クラウド名刺管理の「Sansan」が格納された名刺情報と照らし合わせて、正しい住所情報を自動取得する。
そしてこの情報から「駅すぱあと」が最寄り駅と経路、移動時間を検索、最適な近隣交通費を算出して、スケジューラーに確定した予定として内容を登録するほか、コンカーの経費精算クラウド「Concur Expense」に発生必要経費を自動登録する。
従来であれば、カレンダーへの予定登録から訪問先への最適な移動手段と経路の検索、移動時間のカレンダー登録、交通費の申請・精算まで、ひとつひとつのステップをすべて手入力で行って処理しなければならなかったが、このクラウド型連携サービスを用いれば、スケジューラー(カレンダー)に予定を登録するだけでよく、あとはすべて自動的に処理が完了する。
予定管理が簡単!手間だけでなく無駄な交通費や移動時間もカット!
「RODEM」は、スケジューラーに登録された情報から企業名を取得し、国税庁の「法人番号データベース」から住所を割り出すが、「Sansan」のデータも照合することで、訪問先企業に所属する担当者個人名から、訪れる支社を判定し、より細かく、かつ正しい住所情報を得られる仕組みとなっている。
「駅すぱあと」は、予定時刻にその訪問先へ到着するのに最適な乗換経路を検索するほか、途中の乗換駅名称や発着時刻情報、訪問先までの徒歩時間まで打ち出し、スケジューラーへの登録までを完了させる。訪問先へ向かうスタッフも、これを見るだけで、何時に自社を出て、どのような手段・経路で向かえばよいか、あらためて検索を行うことなくチェックすることが可能だ。
複数の訪問先へ向かう予定がある場合や、自宅からの直行、直帰などにも対応しており、柔軟に利用できる。「Concur Expense」を用いた交通費の申請・精算においては、通勤定期の区間などを自動で控除する処理も自動で行われるといい、最適な移動経路選択とあわせて、交通費の適正化が容易に図れるものとなっている。
サービスの提供は10月から開始する方針で、すでに「Concur Expense」と「Sansan」を利用している企業であれば、「RODEM」の利用料金を追加負担するだけで利用可能になるとされている。3社は今後3年間で、600社への販売・導入を目指すとした。
(画像はプレスリリースより)

株式会社コンカー プレスリリース
https://www.concur.co.jp/newsroom/article/09-07-2016