よりオフィス向けに特化したスタイルで登場
米Facebookは現地時間の10日、企業向けSNSサービス「Workplace」を正式リリースした。これまでベータ版として提供してきた「Facebook at Work」を改称し一般公開したもので、オフィス利用に特化したSNSとなっている。
「Workplace」では、導入する企業の従業員らが、Facebookの個人アカウントとは別に、「Workplace」のみで用いる仕事用アカウントを作成し、同僚らとのやりとりをスピーディかつスムーズに、また企業内のセキュアな環境で行うことができる。
コミュニケーションを図るツールとしては、通常のFacebookと同様、ニュースフィード、メッセンジャー、グループ、ライブビデオ動画・音声通話といったものをWebブラウザから使用することが可能だ。iOS向け、Android向けの専用アプリ「Workplace」も提供されており、メッセンジャーアプリの「Work Chat」とあわせて、モバイルでも社内でのグループ作成や文書・写真データの共有、グループチャットを利用することができる。
解析用のダッシュボードやシングルサインオン機能も搭載
「Workplace」独自の機能として、通常のFacebookにはない、管理者向けの解析用ダッシュボード機能が搭載されている。ユーザーの利用動向などを確認できるもので、社内ITシステムとして管理・活用しやすい。ほかにシングルサインオン機能もある。また、Microsoftの「Azure Active Directory」やGoogleの「G Suite」といったサービスとの連携にも対応する。
今後数週間のうちに、企業の枠を越えてセキュアにつながり、協働できる、コラボレーション支援の「Multi-Company Groups」もロールアウトされるそうだ。これにより、企業間をまたがったグループを作成して、コミュニケーションを図ることが可能になる。
「Workplace」の利用料金は1人あたりの月額制で、アクティブユーザー1,000人までは1人あたり月額3ドル、9,999人までは1人あたり月額2ドルで、1万人以上は月額1ドルになる。なお、非営利団体と教育機関に関しては、無料で導入可能としている。
(画像はプレスリリースより)

Facebook Newsroom プレスリリース
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