安心して便利に使えるIoTサービスの構築をサポート
サイバートラスト株式会社は9月30日、最高レベルのセキュリティ対策を施したIoT環境を実現する電子認証サービス「セキュア IoT プラットフォーム」とそのコンサルティングサービスをリリースすると発表した。ユーザーにとって、安全で便利に利用できるIoTサービスを、短期間・低コストで構築できるよう支援する。
本格的なIoT社会とビッグデータ社会の到来が予感されて久しいが、2020年には530億台もの多彩なデバイスがインターネットに接続され、それらに搭載されたセンサなどが収集する膨大なデータを活かした、新規ビジネスやIoT社会基盤が広く誕生すると見込まれている。
こうした連携サービスの実現で利便性が高まる一方、懸念されるのはプライバシー保護やセキュリティ面だ。セキュリティ対策はシステムごとに独自な方式で実装することが基本となっているため、個人情報や取得データの保護方法がそれぞれ異なり、システム間の相互接続によるビッグデータの結合を難しくしたり、コストや手間を過大に生じさせたりしてしまうといった問題がある。
また、パスワードに依存したこれまでの認証や暗号化の仕組みでは、外部攻撃に対して保護が十分でなく、脆弱性が存在することから、常時のシステム侵入やデータ改ざん、情報漏洩検知が必要となり、ここでも膨大なコストと手間がかかるとみられている。
「セキュア IoT プラットフォーム」は、そうした問題を解消するワンストップサービスとして開発された。
デバイスに合った電子証明・認証・廃棄管理を一括徹底!
「セキュア IoT プラットフォーム」では、電子署名法と、Web Trustに準拠した国内データセンターによる公開鍵基盤での“いつ”“どこで”“何が”“誰が”といった多角的認証による真正性や、暗号化での気密性確保、電子署名による改ざんやなりすまし防止・完全性まで、IoTネットワークに必要な各種認証を一括したシステム基盤として提供する。
また、デバイスのライフサイクル特性に応じた、リアルタイムでの電子証明書発行、デバイスへの組み込み、認証情報管理、電子証明書の失効、デバイス廃棄まで、安心・安全な管理を確実にするためのノウハウをコンサルティングサービスとして提供、プラットフォーム提供とともに展開させることで、さまざまな開発者・事業者が優れたIoTサービスを短期間に構築できるようサポートするという。
開発者・事業者にとっては、低コストで高いレベルの情報セキュリティ要件を満たしたサービスとして確立させられるため、アイデアをかたちにしやすくなると見込まれる。
サイバートラストでは、年内にも実証プロジェクトで構築したシステムをベースに製作したトライアルキットの有償提供を予定している。まず、株式会社ユビキタスと共同で開発したGPS位置測位システムを用いたリアルタイムモニタリングから提供するといい、これを活用すれば、イベント時のスタッフ配置や観客、配送業務での要員位置、積荷などの現在位置といった情報を自動収集したり、端末に表示させたマップ上で確認したりできるほか、必要時の画像・メッセージ送受信も可能となる。
同社では、今後も「セキュア IoT プラットフォーム」の普及促進を目指し、パートナー各社とトライアルキットの拡充を進めていくとともに、システム構築サンプルなどを順次提供していくとしている。
(画像はプレスリリースより)

サイバートラスト株式会社 プレスリリース
https://www.cybertrust.ne.jp/