Watsonがリーズナブルな月額課金で使える！「Magic Insight」

データセンターサービスやSaaSサービス、Web制作事業などを手がける株式会社イーネットソリューションズは12月1日、ビッグデータの探索や分析、可視化を実行する日本IBMのソフトウェア「IBM Watson Explorer」を月額課金制で利用できるプラットフォームサービス「Magic Insight」を発表した。来年1月から提供を開始する。

「IBM Watson Explorer」は、日本IBMが提供するAIプラットフォーム、コグニティブコンピューティングと呼ばれる「Watson」製品群のひとつで、自然言語で書かれた非構造化ビッグデータを扱う統合プラットフォーム。

自然言語解析をコア技術とする「Watson」の基盤として位置づけられており、さまざまなテキストやログなどのデータを全方位的に収集し、統合・検索・視覚化する統合検索エンジン機能と、自然言語処理を含めた分析・視覚化・暗黙知の発見をサポートするテキストマイニング機能を有している。

有用性の高いソリューションだが、導入における最大の課題はコストにあり、「Watson Explorer」を利用するためには、一般的におよそ5,000万円超の初期投資が必要とされるなど、中堅・中小企業には手の届かない高嶺の花とみられてきた。

またコスト面をクリアしても、「IBM Watson Explorer」へ企業内の重要なデータを格納するために必要と考えられる高度なセキュリティ・ネットワーク環境を同時に構築しなければならないなど、超えなければならない高いハードルが多く存在している。

そこでイーネットソリューションズでは、AI・機械学習が実用的なものとなってきた現況を受け、その導入を推進すべく、「コグニティブ・AIをすべての企業に」というコンセプトを掲げて、「Magic Insight」の提供を開始することとしたという。

「Magic Insight」は、初期コストが高額となる「IBM Watson Explorer」を、業界最安値の分析データ10GBあたり月額13万円で利用可能とするサービス。最低3カ月から1カ月単位で契約でき、短期間の分析でもコストを最小限に抑えて活用することができる。

初期費用として30万円が必要になるほか、分析支援サービスは35,000円からとなるが、ASP／SaaS型サービスとして提供されるため、導入に必要な個々のシステム構築は不要となり、重要な分析データを自社環境と同様に使えるセキュリティ環境とともに提供してもらえる。

また、さまざまなかたちで存在する膨大なデータの投入支援から「IBM Watson Explorer」を実際に活用して行うアプリケーション開発まで、ワンストップで対応する構築支援を受けられることから、多くの企業にとって導入を検討しやすくなると考えられる。

なお、サービスは主にビッグデータや医療・コールセンターなどを対象として想定しており、稼働環境は日本国内・金沢データセンターのクラウド基盤環境となっている。

イーネットソリューションズでは、今後もさらに高度な「IBM Watson Explorer」の分析技術を、できる限り手軽に、安心してさまざまな企業が利用できるよう、普及・推進に努めていくとした。




株式会社イーネットソリューションズ　プレスリリース
http://www.enetsolutions.co.jp/information/2016/12/01/712/

「Magic Insight」
https://www.magicinsight.jp/