「Houndify」音声認識とAI搭載のスマートスピーカー開発へ
オンキヨー株式会社は6日、音声認識および対話型音声対応知能技術などを有する米国のSoundHound Inc. (以下、SoundHound社)とグローバルパートナーシップを締結したことを発表した。SoundHound社の開発者向けプラットフォームである対話型音声対応知能「Houndify」に対応したスマートスピーカー次世代モデルの共同開発を進め、2017年の販売開始を目指していくとしている。
SoundHound社は、音声認識と対話型音声対応知能のリーディングカンパニーとして知られ、音声を理解・実行可能な意味に変換、製品の作動につなげるさまざまな技術提供を行っている。同社のコンシューマー向け製品である「Hound」は、“音声から意味理解へ(Speech-to-Meaning)”という技術を活かし、音声検索およびアシスタントアプリとして、革新的なスマートフォン体験を実現させるものとなっている。
「Hound」は、対話型音声対応知能「Houndify」プラットフォームを利用した最初の製品で、このほかには音楽検索・発見・再生アプリ「SoundHound」も同プラットフォームを用いている。これらにおいてはハンズフリーの音声操作が可能で、「SoundHound」では、気になる楽曲をハミングしたり口ずさんだりすることで探し出すといったこともでき、新しいかたちで人々が身近な音楽を発見・検索し、共有できるサービスを実現させている。
今回の提携は、こうしたSoundHound社の「Houndify」技術を応用搭載することで、オンキヨーの高音質スピーカーを、次世代のスマートスピーカーへと進化させ、広く販売していくことを目指すものだ。
スピーカーに話しかければ情報も音楽もすぐに得られる!
「Houndify」技術を搭載したスマートスピーカーは、音声操作が可能になることはもちろん、天気やスポーツ、株式、フライト情報などの最新情報やホテル、レストラン、音楽、映画など、興味・関心のある知りたいことについて、人に尋ねるように、スピーカーへと話しかけさえすれば、すぐにその回答を得ることができるものとなる。
SoundHound社が10年にわたり蓄積してきた楽曲検索技術や音声検索、自然言語処理技術と、オンキヨーならではのハイエンドオーディオにおける生産能力を掛け合わせることで実現される製品になるといい、ユーザーはこれまでにない音楽の発見や情報コンテンツ・エンタメコンテンツへのナビゲーション、それらの消費・体感体験を味わうことができるとされている。
「Houndify」は、高度で安定した音声認識と理解・処理技術をもつだけでなく、プラットフォームに依存しない完全独立型のAIであるため、どのような製品・サービスにも柔軟に搭載できるという特色もあり、使いやすい開発ツールとともに提供されることから、こうした新しいかたちのスマートデバイスを生み出しやすい。よって、今後さまざまな分野で、「Houndify」搭載デバイスの登場が加速的に進む可能性もある。
オンキヨーとSoundHound社では、共同開発した第1弾のスマートスピーカー製品を、オンキヨーブランドの次世代モデルとし、北米をはじめとした各国で販売していくとしている。
(画像はSoundHound Inc. ホームページより)

オンキヨー株式会社/SoundHound Inc. プレスリリース
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