博報堂DYメディアパートナーズが開発、11局が参加
株式会社博報堂DYメディアパートナーズは1月30日、ラジオ局が制作した番組コンテンツを無料で聴取できる配信プラットフォームアプリ「ラジオクラウド」を開発、同日よりサービス提供を開始したことを発表した。対応OSはAndroid 4.4以上、iOS 9.0以降で、Google Play、App Storeから無償で入手できる。
「ラジオクラウド」に参画するラジオ局は、リリース時点でTBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、毎日放送、ラジオ大阪、ラジオ関西、京都放送、ラジオ沖縄、ラジオNIKKEI、TOKYO FM、J-WAVEの11局。アプリをスマートフォンなどにダウンロードし、無料の会員登録を行えば、すぐにこれらの局が制作したコンテンツを自由に楽しむことができるようになる。
近年はスマートフォンをはじめとした各種デバイスが急速に普及したほか、通信環境の改善も進み、これらデバイス上で消費されるユーザーの可処分時間が増大している。こうした傾向に伴って、スマートデバイスに対応したエンターテイメントコンテンツへのニーズも多様化かつ増加してきており、インターネットラジオや音楽ストリーミングサービスなど、音声コンテンツへのニーズも高まっている。
「ラジオクラウド」は、こうした社会背景を踏まえて開発されたもので、メディアが持つネット放送情の著作権をクリアした音声コンテンツを無料でユーザーに提供し、より自由なかたちで楽しんでもらうためのアプリ。
広告主は、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社によるDMPの「AudienceOne」を用いることで、「ラジオクラウド」コンテンツを聴取するユーザーへ、動画あるいは音声広告のターゲティング配信を行うことができる。なお広告素材掲出においては、VAST2.0フォーマットを採用した。
ダウンロードやオフライン再生、倍速再生などにも対応
「ラジオクラウド」アプリでは、画面上部にタブとして放送局が並んでおり、その下部に各放送局が提供・配信するコンテンツが表示される。ユーザーは、これらから任意のコンテンツを選択、タップするとストリーミング再生で聴取を開始できる。
端末へコンテンツをダウンロードすることもでき、一度入手すればオフライン状態にあっても「マイリスト」から呼び出して聴取することが可能だ。ダウンロードしたコンテンツを自動で連続再生させる機能もある。
また、0.5倍、1倍(通常)、1.5倍、2倍から選択して聴ける倍速再生機能や、前後15秒をスキップする「固定秒数スキップ機能」なども搭載しており、自由なスタイルでコンテンツを楽しめる。5分後~1時間後で設定できるスリープタイマーも実装されており、1日の終わり、おやすみ前のお供にも最適だ。
博報堂DYメディアパートナーズでは、「ラジオクラウド」の開発・サービス提供を通じ、動画や音声広告の効果的活用を積極的に提案するとともに、音声コンテンツを有するメディアの新たな収益開発支援を行っていく方針で、3月から広告販売をスタートさせる予定としている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ プレスリリース
http://www.hakuhodody-media.co.jp/Google Play 「ラジオクラウド」
https://play.google.com/App Store 「ラジオクラウド」
https://itunes.apple.com/jp/app/id1182201030