「Safety Check」をアップデート、「コミュニティヘルプ」機能を追加
米Facebookは現地時間の8日、緊急災害時の助け合いをサポートする新機能「コミュニティヘルプ」をリリースした。大規模災害や重大事件が発生した際に、ユーザー間で安否確認を行うことができる「Safety Check(災害時情報センター)」のアップデートにより搭載されている。
「Safety Check」は、日本発のFacebook新機能として2014年に発表されたもの。自然災害や事件の発生時に、ユーザーらが家族や友だちの安否確認にFacebookをツールとして活用していたことから、開発・提供されるものとなった。
今回追加搭載された「コミュニティヘルプ」機能は、従来の安否確認などに加え、被災・被害ユーザーが必要とする支援物資や避難場所、移動手段に関する情報を得たり、互いにつながり合って助け合ったりすることを容易にする。今後数週間の内に、日本をはじめ米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、サウジアラビアでの利用が可能になるという。
つながり合い助け合うことで被害を最小に
「コミュニティヘルプ」機能では、支援を必要とするユーザーが、支援を提供できるユーザーなどと直接メッセージをやりとりすることができる。食料や不足している物資、サポートなどを種類別、場所別で投稿・閲覧できる仕組みとなっており、互いが現在の状況を確認しながら、スムーズにつながりをもって助け合うことが可能だ。
「コミュニティヘルプ」機能は、「Safety Check」がアクティブとなった際に利用可能となる。大規模自然災害や重大事件が発生すると、まず第三者機関である米国のNational Center for Crisis and Continuity Coordination(NC4)とiJET InternationalがFacebookにアラートを発し、そのインシデントに名称を付与する。
Facebookではこれを受けて、投稿のモニタリングを開始、ユーザーによる多くの関連投稿が確認された時点で、そのインシデントに対する「Safety Check」を起動させる。
すると、該当地域のユーザーに安否状況の発信を促す表示がなされるほか、その友だちなどにも利用が推奨される。「コミュニティヘルプ」機能もアクティブとなり、ユーザーらが広く必要な支援・情報が得られる方法を探したり、提供したりすることができるようになるという。
Facebookでは、この「コミュニティヘルプ」機能について、ユーザーからのフィードバックを受けながら改善を施し、世界中で展開させていきたいとしており、さらなる機能向上に努めていくとした。
(画像はプレスリリースより)

Facebook プレスリリース
http://newsroom.fb.com/Facebook 「Safety Check(災害時情報センター)」
https://www.facebook.com/about/safetycheck/