スマホだけで簡単に販売を開始できる!4月よりサービス提供開始
株式会社講談社は9日、スマートフォンさえあれば、誰でも簡単に自分の電子書店を開設することができる画期的なブラウザベースのサービス「じぶん書店」を発表した。4月にリリースし、運用を開始するとしている。
この「じぶん書店」は、電子書籍の新しいプロモーション・セールスプラットフォームとしてリリースするもので、システムの開発と運営は株式会社メディアドゥと講談社が手がける。
電子書店を開設したいユーザーは、まずサービスへの会員登録を行う。すると、講談社が発売している雑誌・書籍・コミックなどあらゆるジャンルの電子書籍約32,000冊から、自分が売りたい作品、おすすめしたい作品を選び出し、紹介して販売できる「自分だけの電子書店(マイ書店)」を作ることが可能になる。
開設に際しかかる費用は一切なく、販売したい電子書籍をチョイスして、推薦コメントを入れさえすればOKだ。自分の書店から電子書籍が売れると、10%のアフィリエイトコインを得ることができる。得たコインは電子書籍の購入や書店の拡張に使えるほか、エクスチェンジサービスと連携するものとなっているため、他のポイントやマイルに交換し、利益とすることができるという。
作家や編集者が開設する書店も登場予定
「マイ書店」で紹介する作品は、書店開設者が未購入の作品でもよい。購入者へアピールする販売促進活動のメインはTwitterやFacebookなどのSNSとし、おすすめを簡単にシェアできるPR機能を提供するとしている。
Webブラウザ型のサービスとなっているため、シェアされた記事を見た人が、紹介されている作品に興味をもったら、アプリを別途ダウンロードするといった必要はなく、すぐに遷移して試し読み、会員登録を行えば購入もできる。
「じぶん書店」サービスの提供にあたっては、メディアドゥが自社開発のコンテンツ配信システム「md-dc」を提供するほか、その他必要な新規開発のシステムと電子書籍配信プラットフォーム機能を提供する。電子書籍を閲覧するビューアに関しては、株式会社セルシスのブラウザビューア「BS Reader for Browser」と、メディアドゥの「md-dc」を組み合わせたソリューションが採用された。
メディアドゥは、基盤となるシステム提供にとどまらず、プラットフォームとしての運営支援、広告プロモーション支援など、さまざまな事業展開のサポートにも携わり、「じぶん書店」を講談社との協同事業として進めていくとしている。
なお講談社によると、正式リリース時には、同社から作品を出版している作家自身の書店や編集者の書店も開設させる予定で、将来的には他の出版社の電子書籍作品や動画、音楽といったデジタルコンテンツも取り扱えるようにしていく方針だそうだ。
コンセプトショップやセレクトショップのような多彩なスタイルをもつ個人書店が多数誕生し、電子書籍市場の活性化・多様化が進むことに期待したい。
(画像はプレスリリースより)

株式会社講談社 プレスリリース
http://www.kodansha.co.jp/株式会社メディアドゥ プレスリリース
http://www.mediado.jp/service/1431/