サービス開始から半年、「LINEモバイル」の今
LINEモバイル株式会社は14日、同社の運営するMVNO事業「LINEモバイル」に関し、今後の展開やサービス開始半年間における利用実績などの発表を行った。主な新展開としては、音楽サービスの拡充と通話定額オプションの導入を予定している。
「LINEモバイル」は、コミュニケーションサービス「LINE」がMVNO事業に参入し、昨年9月5日のソフトローンチ以降、提供されている格安SIM(スマートフォン)サービス。「LINE」をはじめTwitterやFacebook、Instagramといった人気SNSにおけるデータ通信量をカウントせず、使い放題としている「カウントフリー機能」や、LINEのID検索を可能とする点などに大きな特徴をもつ。安定した通信速度と、24時間365日利用可能なチャットサポートの「いつでもヘルプ」で、使いやすい環境整備を進めている点も評価されている。
リリースから半年となる現在の実績・利用動向について、この日明らかにされたデータによると、2016年10月と2017年2月の「週次平均申込完了件数」は約2.4倍にアップし、月間申込完了件数ベースでの「平均月額基本利用料」も1,290円から1,600円へと伸びてきている。より上位のプランや通話タイプのプランを選択し、メイン端末として利用するユーザーが増加していることを反映した結果といえる。
また、11月22日からエントリーパッケージの販売を開始したAmazon.co.jpでも、SIMの売れ筋ランキングで、最高2位を記録するなど、順調な成長がみられているという。ユーザー満足度調査でも、「とても満足」が31%、「満足」48%、「やや満足」14%となり、合計で93%となる高い満足度が確認された。本格販売開始から現在までにおける平均月間任意解約率も、1.2%以下と非常に低い。
とくに支持されているのは、「プランの価格/シンプルさ」や「カウントフリー機能」、「データ繰り越し」、「通信速度/安定性」、「LINE他サービスとの連携」といったポイントだ。
音楽・通話定額でサービス拡充、タッチポイントの強化も実施
こうしたサービスの好評と利用動向を受け、LINEモバイルでは、2つのサービス拡充を発表した。まず「LINE」など主要SNSサービスに加え、音楽サービスのデータ消費量がカウントされず使い放題となる「MUSIC+プラン」に関し、対象となる音楽サービスの拡大を実施する。
「MUSIC+プラン」で対象となるのは、現時点でLINEの定額制オンデマンド型音楽配信「LINE MUSIC」のみだが、2017年初夏にも他の音楽サービスが加わり、カウントフリー対象が広がるという。より幅広い楽曲を楽しめるものとなりそうだ。
また、月ごとの通話時間に変動のあるユーザーや、音声通話をビジネスシーンなどで頻繁に用いるユーザーからの要望を受け、「通話定額オプション」を追加することも発表された。提供開始は同じく2017年初夏を予定し、詳細についてはサービス開始時に案内するとしている。
サービスの拡充に加え、さらなる販売チャネルの拡大を目指し、タッチポイントの強化も図る。まずはビックカメラ、ヨドバシカメラの全10店舗に「即日受渡しカウンター」を開設、3月15日から提供を始めた。
幅広いユーザーに、より身近で使いやすいサービスと認識してもらえるよう、今後はリアルでのタッチポイントを全国100カ所以上に設置・拡大していく方針ともしている。
(画像はプレスリリースより)

LINEモバイル株式会社 プレスリリース
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1681