米国モバイルユーザーに完全自動化で提供開始
米Facebookは現地時間の6日、「Facebook Messenger」において、AI(人工知能)を用いた、完全自動化デジタルパーソナルアシスタント「M」をローンチすると発表した。米国全域のiOS/Androidユーザーを対象に提供を開始するという。
「M」は、2015年に初めて言及されたデジタルパーソナルアシスタント機能。個人秘書のように機能し、生活シーンにおけるさまざまな作業をユーザーに代わって実際に完了させておくことができるものになると説明されていた。
これまでの「M」は、人間による学習トレーニングや監視のもとにある、ごく限定された人工知能体験を実現するものに過ぎなかった。だが今回のバージョンでは、「Facebook Messenger」における一部のアクション内での利用に限られるものの、完全自動化を達成、Messengerでのコミュニケーションをサポートし、より便利に、シームレスに、誰もが楽しく快適に使える提案を行えるようになったという。
主要アクションは6つ!現金のやりとりや位置情報共有、配車などをサポート
「M」は、「Facebook Messenger」を用いたユーザーの会話内容における流れを認識して作動、自動的に現れて、感情をより豊かに伝える楽しいステッカー送信の提案や、ユーザー間の送金・請求といった現金のやりとりを助けるオプション提案などを行う。
また、会話内の必要に応じて現在位置の共有を提案したり、相手とともに何かをする予定を話し合っている場合には、その計画立案を助けるサポートを実行したりする。どこかへ移動する話をしているシーンでは、配車手配を提案し、「Lyft」や「Uber」などのオプション共有も実行するという。
さらにグループ会話を行っている場合には、グループ内における意思決定を助ける投票のトピック設定と実行を促すようにもなっている。
Facebookでは、この進化した「M」について、まだほんの始まりに過ぎないとし、今後はさらに改良を加え、あらゆるシーンでユーザーのアシスタントとして機能し、便利で快適な未知の体験を実現するものとしていくこと、米国のみならず全世界のFacebookユーザーへと提供範囲を拡張していくことなどを予告している。
(画像はプレスリリースより)

Facebook Newsroom 発表記事(プレスリリース)
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