Googleが無償AI活用ツールとして公開
米Googleは現地時間の11日、人工知能を活用したイラスト作成向けのWebツール「AutoDraw」を公開した。絵の才能があるアーティストが描いたイラスト作品のデータが機械学習と結びつき、あなたの“お絵かき体験”をこれまでにないスタイルへと変革してくれる。
スマートフォンやタブレット端末、PCといったデバイス上で手描きの絵を描くのはなかなか難しい。専用のペンやソフト、アプリなどを用いれば別だが、思う以上になめらかな線が描けなかったり、バランスが崩れてしまったりと、その仕上がりにがっかりしてしまった経験がある人は少なくないだろう。
「AutoDraw」はそんな“イライラ”や“がっかり”を解消してくれる。使い方はごく簡単で、まず「AutoDraw」のサイトにアクセスし、用意されたキャンバスに表現したいものの絵を自分なりに描く。動物でも乗り物でも食べ物でもいい。
まずは試しに使ってみて!登録作品も募集中
イメージにそってイラストを描き進めていくと、アルゴリズムがあなたの表現しようとしているものを解釈する。そしてデータベースに登録されているイラストデータと照合し、一致しそうなものをキャンバス上部の「Do you mean:」部分で候補としてリスト表示する。
表示された候補の中にイメージと合うものを見つけたら、それをクリックして選択すると、変換後のイラストとしてその画像がキャンバスに反映される。素早く簡単に、思い通りのイラストを作成できるツールとして、楽しみながら活用できるだろう。
この「AutoDraw」には、GoogleによるAIプロジェクトのひとつ、「Quick, Draw!」で用いられていた技術と同じものが利用されているという。身近にAI技術を体験できるツールとしても、一度試しに使ってみることをお勧めする。
なおGoogleでは、イラストレーターなどクリエイターとして、自分の絵をプロジェクトに寄贈したい人の作品登録も随時受け付けている。
(画像はプレスリリースより)

Google Blog 該当発表記事(プレスリリース)
https://www.blog.google/「AutoDraw」
https://www.autodraw.com/