「GitHub Marketplace」開設
米GitHubは現地時間の22日、開発者らが必要なツールを検索して購入できる公式オンラインストア「GitHub Marketplace」をオープンさせたことを発表した。一般的なアプリストアなどと同様に、任意のツールを購入できるほか、無償提供されているものを入手することもできる。
「GitHub Marketplace」は、プロジェクト管理からコードレビューまで、開発プロセス全般にわたるさまざまなツールを販売、提供する専用ストア。GitHubでは、これまでにも開発ツールとして必要なものをユーザー自身が検索し、購入・入手するといったことができたが、提供開発元ごとにアカウントを取得したり、決済方法がバラバラであったりと、手間のかかる要素が少なくなかった。
「GitHub Marketplace」では、ツール提供窓口としてプラットフォーム集約されているため、こうした従来の不便さが解消され、希望のツールを網羅的に検索、GitHubのアカウントのみで入手や購入手続きを行うことが可能となった。
より使いやすく快適に!認証部分の改善も
「GitHub Marketplace」で取り扱われているツールは、「Code quality」、「Code Review」、「Continuous integration」、「Monitoring」、「Project management」の5カテゴリに分類されており、カテゴリ別で欲しいツールを探していくことができる。
現時点で、人気の高い「Travis CI」や「Appveyor」、「Waffle」、「ZenHub」、「Sentry」、「Codacy」などの販売が開始されている。GitHubでは、ツールを販売したい開発者からの申し込みも受け付けており、一定の審査を通過すれば、販売・提供も行えるようになる。
このほか、これまでの「Integrations」を「GitHub Apps」としてリニューアルし、認証・管理関連の改善を実施、ユーザーが自身の構築したコンテンツについて、直接的かつ詳細に制御できるようにした。
またEarly Accessプログラムの新機能として、「GitHub GraphQL API」を追加。これまで用いていたAPIと同一のものを使いながら、よりデータアクセスを拡充するツールを作成できるようにした。1度リクエストしさえすれば、リアルタイムでアップデートを取得可能にできるなど、複数のエンドポイントにあたったり、機能リリース後に新エンドポイントを待ったりする必要をなくすことができる。
(画像は「GitHub Marketplace」より)

GitHub 公式ブログ 発表記事
https://github.com/「GitHub Marketplace」
https://github.com/marketplace