仮想サーバー実行のホストを専有、他ユーザーの影響を受けない利用が可能に
さくらインターネット株式会社は25日、自由なカスタマイズで高性能・低価格に活用できるIaaS型のクラウドサーバー「さくらのクラウド」において、仮想サーバーを実行するホストサーバーを専有して利用できるようになるオプションサービス「専有ホスト」をリリースすると発表した。1台あたり月額216,000円、日額10,800円、時間額1,080円で提供される。
「専有ホスト」は、仮想サーバーを実行するCPUやメモリといった物理ホストサーバーを専有し、他ユーザーとの共有型の場合では発生する可能性のあった、仮想サーバーにおけるコンピューティングリソースへの影響を完全にカット、より安心・安定の環境下で利用できるようにするオプション。
他のユーザーと混在することのできないコンプライアンス要件を、従来のクラウドにおける使い勝手はそのままに実現できるとされている。ただし、あくまでもこれまでと同様「さくらのクラウド」の仮想化基盤における一部として提供されるものであり、ペアメタルや専用サーバーのように物理マシンをそのままユーザー専用として提供するものではない。
スペックに応じライセンスコストの変化するソフトの導入も可能
「専有ホスト」オプションを利用すると、物理ホストサーバーの開示されている仕様情報から、スペックによりライセンスコストの変化するソフトウエアを導入することも可能になる。従来よりさらに効率よく、ライセンスコストを最適化できるだろう。
また、シーンや用途に応じて、ユーザー自身が専有型ホストサーバーと通常の「さくらのクラウド」である共有型ホストサーバーのどちらでサーバーを起動させるか、自由に選択することもできるようになる。
1台あたりの料金で契約すればよく、専有型ホストサーバー上で起動しているサーバー個々の利用料金は発生しない。提供ゾーンは東京第1ゾーン限定となり、搭載CPU数は2CPU、物理コア数は1CPUあたり10コアの20コア、最大化総コア数が200仮想コアになる。メモリ容量は224GBで、Windows Serverには対応していない。
さくらインターネットでは、「さくらのクラウド」について、今後もよりよいサービスの提供を目指し、随時進化を実現するアップデートを行っていくとした。
(画像はプレスリリースより)

さくらインターネット株式会社 プレスリリース
https://www.sakura.ad.jp/press/2017/0525_private-host/「さくらのクラウド」
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