新たに2つのツールを導入
米Facebook傘下のInstagramは現地時間の6月29日、「Instagram」をより安全に、気持ちよく楽しめるサービスにすることを目的とした、2つのフィルター関連ツールを導入すると発表した。最新版へのアップデートで適用される。
1つ目は、不適切で攻撃的なコメントなどを自動で非表示とするフィルターで、投稿コンテンツやライブ動画に寄せられた不適切と判断されるコメントを表示させないようにすることができる。不快なコメントのせいで、Instagram上におけるせっかくのコミュニケーションが楽しめなくなったり、自由な表現が妨げられたりすることを防止するもので、まずは英語版で利用可能となる。
現時点では日本語版は対応していないが、英語以外の言語でも順次アップデートが適用され、利用可能になるという。このコメントに対する自動フィルター機能は、デフォルトでオンになるが、ユーザーが設定でオフに切り替えることもできる。オフにしたい場合はプロフィールのメニューから「コメント」設定にアクセスし、「Hide Offensive Comments」をオフにすればよい。
機械学習を活用したスパムフィルターも登場
2つ目は新しいスパムフィルターで、投稿コンテンツやライブ動画に対し付けられた、明らかにスパムと考えられるコメントを機械学習によるフィルタリングでカット、非表示にするものだ。こちらは英語に加え、日本語、スペイン語、ポルトガル語、アラビア語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、中国語の9カ国語に対応する。
Instagramの開発チームでは、最新の機械学習技術を用い、このフィルタリング機能を高精度なものに改良してきたといい、ユーザー同士の健全なシェアやコミュニケーションを阻害するスパムコメントを自動で識別・非表示とすることで、安全な自己表現の場を守るとしている。
利用によって機械学習を重ね、さらにスパムコメントに対する識別能力は向上していく仕組みとなっていることから、今後はより不適切なコメントやスパムに出会うことなく、Instagramを楽しめるようになっていくだろうとも説明した。なお、こちらのフィルターはコメントフィルターと異なり、ユーザーが任意にオン/オフを切り替えることはできない。
(画像はプレスリリースより)

Instagram 公式ブログ 発表記事(プレスリリース)
http://blog.instagram.com/post/162395020002/