スタンプ制作販売アプリに新機能
LINE株式会社は6日、スマートフォン上で「LINEスタンプ」の制作や申請、販売が行える専用アプリ「LINE Creators Studio」において、新たな機能となる「プライベート設定」を追加搭載したことを発表した。バージョンアップで対応し、最新版アプリで利用できる。
「LINE Creators Studio」は、ユーザーが自由にオリジナルのスタンプを手軽に制作・販売することができるアプリ。iOS向け、Android向けのいずれも無償提供されており、専用のイラスト作成ソフトやPC、ペンタブレットなどを保有していなくとも、アプリだけでアイデアをかたちにした「LINEスタンプ」を自在に作り出すことができる。
制作したスタンプ作品は、LINEユーザーがLINEスタンプや着せかえを販売・公開できる専用プラットフォームとして用意された「LINE Creators Market」を通じ、LINEによる一定の審査を通過すれば、「LINE STORE」とLINE内の「スタンプショップ」で販売が行えるようになる。スタンプが売れれば、制作者であるユーザーに、App StoreおよびGoogle Playなどの手数料(30%)を除いたうちの約50%がインセンティブとして分配される仕組みだ。
今回、追加された「プライベート設定」機能を用いると、制作したスタンプが、通常ならば反映される「LINE STORE」およびLINE内の「スタンプショップ」における新着・ランキング一覧や検索結果では非表示になる。そのため家族限定や親しい友人間限定で利用したい写真を用いたスタンプなども、販売可能になるとされる。
ただし、この機能は完全に一般からのアクセスを遮断するものではなく、あくまでも新着・ランキング・検索一覧への表示を制限するものであり、トーク画面やスタンプURLから購入ページへ遷移した場合には、誰でも該当スタンプの閲覧・購入が可能となるため注意したい。
より自分たちだけのスタンプで密なコミュニケーションを深めよう!
LINEでは、この「プライベート設定」を用い、家族やペットの写真、思い出の写真などをベースにした“家族専用スタンプ”や、共通の趣味の画像を活かした“仲間専用スタンプ”、卒業シーズンに作るクラスの“卒業アルバムスタンプ”など、自分たち専用のスタンプを作って送り合うことで、より密なコミュニケーションを豊かに楽しめるようになるとしている。
「プライベート設定」を用いるには、「LINE Creators Studio」アプリの新規申請スタンプ、販売情報設定で「プライベート設定」項目を「非公開」にすればよい。すでに販売中のスタンプや、審査リクエスト済みのスタンプを「プライベート設定」で非公開にしたい場合は、PC版の「Creators Market」から設定することで対応できる。
LINEでは今後、「LINE Creators Studio」アプリの全世界対応や画像編集機能の拡充など、さらなる充実化を図っていく予定とし、クリエイター活動におけるエコシステムの構築と、スマートフォンでのコミュニケーションインフラとして、世界規模でのプラットフォーム展開を進めていくとしている。
(画像はプレスリリースより)

LINE株式会社 プレスリリース
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1792「LINE Creators Studio」
https://creator.line.me/ja/studio/