既存家電を簡単IoT化!スマホ制御のスマートリモコン
株式会社リンクジャパンは9日、スマートフォンで既存の家電を簡単に操作できるものとし、エアコンの稼働状況可視化も実現させる新タイプのスマートリモコン「eRemote pro」を発表、2017年12月より出荷を開始するとした。
「eRemote pro」は、家庭内にあるエアコンやテレビ、照明、オーディオ機器など各種家電に付属している赤外線リモコンのコードを学習するスマートリモコン。一般的なスマートリモコンの大半が卓上タイプで、障害物があると赤外線が届かず、家電操作が行えないといった問題があったが、「eRemote pro」はエアコン横の電源コンセントに直差しするスタイルをとることで、部屋中の家電を障害なく操作できるようにした点が新しい。
家電のリモコンを学習させるだけのIoT化となることから、対象家電の型番や年式を問わず幅広く対応する。導入もごく簡単で、全てのリモコン操作をスマートフォンへと集約、防犯のために照明のON/OFFを外出先から切り替えたり、自宅近くまで来た時にあらかじめエアコンをオンにして快適な空間を作っておいたりと、いつでもどこでも、自在に自宅の家電を操れるようになる。
国内初・電流センサーも内蔵!エアコン稼働状況が見える!
また、通常のスマートリモコンは、外出先から家電操作が行えても、実際に指示通り家電が動作したかどうかをスマートフォン上で確認することができない。
一方「eRemote pro」は、国内で初めて電流センサーも内蔵させたスマートリモコンとなっており、エアコンの電源プラグを「eRemote pro」経由でつなぐ仕組みであることから、実際にエアコンが稼働しているかどうか、その時の状況や消費電力量をセンサーで検知し、手元のスマートフォン上で確認することもできる。
留守番中のペットや、遠くに住む高齢者の見守りに活用する場合でも、熱中症などの事故を防ぐことができると考えられ、より安全で便利に、不安なく使えるとされる。
自宅のネットワークには、IEEE 802.11g/bの無線LANで接続し、家電制御は専用のAndroid/iOS向けアプリでクラウドを経由して、「eRemote pro」の操作により実行する。APIも提供されていることから、さまざまなプラットフォームとの連携が可能だ。リンクジャパンでは音声認識デバイスとの連携も進めており、将来的には音声で家電を制御できるようになるともしている。
また、社会的問題として注目される、慢性的なエネルギー不足や決まった時間の膨大な電力消費が発生することによる発電コストの上昇など、需給バランスの見直しを図るエネルギー・マネジメントへの活用も見込まれ、「eRemote pro」を用いた供給側からのマネジメント、社会全体での有益な発電効率化システムも構築可能になると考えられている。
具体的には、電力会社が契約を交わした各家庭のエアコンを決まった時間に遠隔制御し、個々の電力使用量を把握しながら確実に効率よくコントロールすることで、発電コストを削減、動作状況を正確に把握しながら、高精度での運用が可能になるといったことが例として挙げられた。
(画像はプレスリリースより)

株式会社リンクジャパンによるプレスリリース(アットプレス)
https://www.atpress.ne.jp/news/135208