Googleが最新モバイルOS正式名称を発表、AOSP版を公開
Googleは米国時間の21日、全米でフィーバーとなった皆既日食の完了にあわせ、ライブ配信を実施、最新モバイルOSの正式名称を「Android 8.0 Oreo」と発表した。近くPixelおよびNexus 5X/6P向けの配信が開始される予定となっているほか、オープンソース版となるAOSP版の公開がスタートしている。
「Android 8.0 Oreo」では、よりなめらかに、パワフルに、使いやすいモバイルOSへの進化が目指された。大きな変更点として、マルチタスクの改善があり、「Picture-in-picture」表示がサポートされた点が挙げられる。
これにより1つのアプリをフルサイズ表示しながら、もう1つのアプリをその上に自由なサイズでの小窓で重ねて表示させられるようになった。マルチタスクを実行中に、ビデオチャットを行うといったことも可能になる。
通知機能も強化され、通知ドットによりアプリ内アクティビティをより簡単にチェックしたり、管理したりすることが可能になっている。受け取る通知について、ユーザーがあらかじめグループ分けし、グループごとでON/OFFを切り替えるなど、手間なく、かつ細やかにアラート制御が実行できるようになる。
コピペによる情報共有もスムーズ!
Chromeブラウザではすでに導入されていた「Autofill framework」も導入、アプリ内でもログインIDとパスワードの自動入力が利用できるようになり、シンプルでシームレスなアプリサービスの活用が促進されるとみられる。
「Adaptive icons」で、デバイスメーカーが選択したマスクに基づき、最適なかたちで表示する適応型アイコンを作成できるようにもなる。アイコンの双方向性を活発化させ、ランチャー、ショートカット、設定、ダイアログ共有、概要画面などで使えるようにもした。
さらに、機械学習を用いてコピペによる情報共有を簡単にする、「Copy-Less-Paste」機能を搭載。従来のようにテキストの長押し選択を行わなくとも、ダブルタップのみで最適と判断される範囲選択を実行、それに応じたコンテキストメニューも表示してくれ、Google Mapを開いたり、Gmailを開いたりと、続く動作への流れをよりスムーズにする工夫がなされている。
このほか、バックグラウンドアプリの過度な電力消費を制限し、バッテリー消費とパフォーマンスを改善するための最適化機能を備えたり、OS起動時間も「Android 7.0 Nougat」に比べ約半分に短縮されたりと、さまざまな改良が施された。
(画像はプレスリリースより)

Android Developers Blog 発表記事(プレスリリース)
https://android-developers.googleblog.com/「Android 8.0 Oreo」 公式サイト
https://developer.android.com/about/versions/o/index.html