「MT Summit XVI」で最新のAIプロダクトを発表
Baidu, Inc. (百度)は20日、名古屋大学を会場として開かれた機械翻訳技術に関する国際会議「MT Summit XVI」において、AI技術を活用した最新のAIプロダクトとなる「百度智能Wi-Fi翻訳機」を発表したことを明らかにした。19日に同会議で世界初披露されたスマートデバイスで、自動翻訳機能を搭載したモバイルWi-Fiルーターとなっている。
「百度智能Wi-Fi翻訳機」は、縦152mm×横62mm、厚さ9~19mmで重さは156グラムと、ごく軽量かつコンパクトなモバイルルーター。高速通信のLTE、下り速度300mbpsで80カ国のネットワークに対応し、1つで同時に5台のデバイスまで接続できるとされる。
下部に電源ボタン、中央に丸い大きなボタンがあり、この大きな中央の丸ボタンを押しながら話すと、話者の言語を自動で認識し、翻訳するという自動翻訳機能を搭載する。
年内にも中国でレンタル・販売を開始、日本では来年より展開
百度の最新音声認識技術と機械翻訳技術を採用しており、簡単なボタン1つの操作で自動的に中国語と英語、中国語と日本語などの音声翻訳を実行する。現バージョンでは切り替え操作が必要だが、将来的には言語の種類も自動で認識し、作動する機能を追加する予定という。
19日の「MT Summit XVI」では、百度の技術員会会長を務める呉華(WuHua)氏が登壇し、デモンストレーションを行った。百度では、年内にも中国でレンタルおよび販売を開始させ、来年の春節前には日本でも提供を開始できるよう準備を進めていくとしている。
「百度智能Wi-Fi翻訳機」のバッテリー容量は4000mAh、本体カラーが白、黒、グレーの3色で用意される。
(画像はプレスリリースより)

Baidu, Inc. プレスリリース
https://www.baidu.jp/info/press/ch/170920.html