「Alexa」音声制御機能を導入した機器開発が可能に
米Intelは米国時間の19日、Amazonが提供するAI音声アシスタント「Alexa Voice Service」をサポートする新たなソフトウェア開発キット(SDK)「Intel Speech Enabling Developer Kit」を発表した。「Alexa」と連携するスマートホームデバイスの開発に用いることができる。
「Alexa」は「Amazon Echo」などに搭載されて人気となったAI音声アシスタント。ホームオートメーションハブとして活用し、複数のスマートデバイスを自然言語による音声で制御したり、リアルタイムの情報収集やコミュニケーション、音楽再生、予定表リストの作成・チェック、アラーム設定、ショッピングなどのサービスおよび機能を音声操作で利用したりすることができる。米国ではとくに人気が高く、普及が進んでおり、今後もさらなる導入・連携の広がりが見込まれている。
Intelではこうした背景を踏まえ、「Alexa」の遠隔音声制御機能を、より多くのサードパーティー製スマートホームデバイスに導入可能な環境を整えるべく、完全なフロントエンドソリューションとして、今回の「Intel Speech Enabling Developer Kit」をリリースすることを決めた。
どんな音響環境でも高精度に動作、予約はすでに開始
発表されたSDKの「Intel Speech Enabling Developer Kit」には、干渉エンジンを搭載する「Alexa」に最適化されたIntelのデュアルDSPと、円形に配置された8基のマイクが含まれている。Raspberry Pieと接続して用いる音声処理に特化した拡張ボードキットといえる内容だ。
さらに、アコースティックエコーキャンセレーション、ノイズリダクション、マイクのビームフォーミング機能、「Alexa」向けにチューニングされたカスタム起動ワードエンジン用の高性能アルゴリズムも利用するシステムとなっており、乱雑な音があふれる厳しい環境下でも、360度高精度に高速で音声認識と処理を実行、最高の顧客体験を実現させられるとしている。
Intelでは、すでに米国内を対象として事前予約受付を開始しており、通常価格499ドルのところ、特別価格399ドルとして提供すると案内した。
(画像はプレスリリースより)

Intel ニュースリリース(プレスリリース)
https://newsroom.intel.com/「Intel Speech Enabling Developer Kit」 予約受付ページ
https://click.intel.com/