「Dropbox Professional」をローンチ
米Dropboxは現地時間の17日、フリーランスや個人事業主の利用を想定した新プラン「Dropbox Professional」の提供を開始すると発表した。個人ユーザーによるビジネスニーズを満たすべく、機能を充実化したプランで、制作コンテンツの保存や共有、作業の管理をワンストップで安全に実現させるとし、新機能の「Dropbox Showcase」や「Dropbox Smart Sync」の利用を可能にしている。
「Dropbox Showcase」は、「Dropbox」に保存したコンテンツを1つのブランドページに美しくまとめて複数貼りつけ、顧客へのプレビュー表示を実行するといったことが可能な機能。レイアウトのカスタマイズやキャプションを用いた説明も行え、作品を確認したり、進捗状況を顧客とチェックしあったりする際にも便利に使える。
テキストベースのコンテンツや静止画、動画、音声など、多様なフォーマットのファイルが存在しても、1つのフォルダに格納して管理し、まとめてプレビュー表示させられる。共有ファイルに変更を加えた場合、自動的にその内容が反映されるため、いちいち手作業で同期を行ったり、互いに連絡を取ったりする必要もなく、常に最新の状態を共有できる。ユーザーによるコンテンツの閲覧のほか、ダウンロードも可能で、ファイルに対するコメント機能も搭載されている。
顧客にカタログとして見てもらったり、過去の制作実績をアピールしたりするツールとしても有用で、ストーリー性をもたせながら紹介できるなど、フリーランサーにとって強力なツールとなり得るだろう。
クラウド上のファイルで差分だけ入手できる「Dropbox Smart Sync」も
「Dropbox Professional」プランでは、「Dropbox Smart Sync」という新機能も利用できる。これは世界初のクロスプラットフォーム型オンデマンド同期ソリューションを謳うもので、チームワーク向けの機能として、今年1月にリリースされた。
PCのハードドライブをほとんど消費することなく、保存ファイルやフォルダにオンラインでデスクトップメニューからアクセス、ワンクリック操作でローカルとクラウドに配置するファイルを自在に取り扱え、対象データの高速編集・修正、差分のみのダウンロードといったことが可能になる。
「Dropbox Business」に搭載されて高評価を受けている機能で、今回はじめて個人向けプロダクトプランにも開かれることとなった。
このほか「Dropbox Professional」では、1TBとたっぷり余裕のある容量が利用でき、ファイル名や拡張子、コンテンツ、ペーパードキュメントにまたがったより深いインテリジェント検索機能や、120日間のバージョン履歴管理機能、専門的なトレーニングを受けたエキスパートによる特別優先チャットサポートも提供される。
共有面でも、共有パスワードの設定や有効期限付きリンクの作成、詳細な閲覧履歴の管理・チェックが行える機能など、ビジネスユースに耐えうる環境が整備された。「Dropbox」は、全世界で約5億人超が利用する、手軽な共有・保存クラウドストレージサービスとなっているが、今回の「Dropbox Professional」は、新たな個人ビジネスユーザーのニーズを高水準に満たすものとなるだろう。
(画像はプレスリリースより)

Dropbox プレスリリース
https://www.dropbox.com/