Googleが発表した新ハンズフリーカメラデバイス
米Googleは現地時間の4日、サンフランシスコで開催した同社のイベント「Made by Google」において、小型のハンズフリーカメラ「Google Clips」を発表した。日本での取り扱いなど、詳細は不明だが、米国などでは間もなく発売開始になるとされる。
「Google Clips」は、AIが判断した日常のベストショットを自動で撮影しておいてくれるスマートカメラ。小さな子どもがいる家庭や、ペットを飼い育てている人などを主なユーザーとして想定し、開発されたデバイスで、カメラマンがいつもそばにいるかのように、何気ない毎日の中で突然訪れた大切な瞬間、残しておきたい瞬間を、自然な姿で、逃さず鮮明に記録できるようにしたものとされている。
ごくコンパクトで軽量、安定的に留めつけて使用できるため、子どものおもちゃなどにセットし、スタンバイさせるといったことが可能だ。ユーザーはカメラを起動しておきさえすればよく、直接カメラの撮影操作を行わなくても、初めて立った瞬間や歩いた瞬間などを逃すことなく記録してくれる。
機械学習で対象を使えば使うほど理解
家族の誰かが常に撮影者となるのではなく、記録は「Google Clips」にまかせておけるので、二度と訪れることはないその感動的な瞬間を、自らも存分に、心から自然に体験しながら、かつ記録としても残しておくことができる点が最大のポイントだ。
同じ人物や動物など、対象を繰り返し撮影していると、そのデータを学習し、対象が画角に入った瞬間から自動フォーカスを実行するなど、使えば使うほど賢くなっていく。どのようなシーンを撮影するか、自動で判断・選択する際にも、機械学習アルゴリズムが働く。
記録される「クリップ」は数秒間の無音動画で、Wi-Fi DirectあるいはBluetoothで、専用アプリをインストールした端末へと自動転送する仕組みになっている。転送された「クリップ」は、アプリ内で閲覧したり、気に入ったものを高精細画像コンテンツとして「Googleフォト」に保存、管理したりすることができる。
もちろんプライバシー面にも十分配慮し、邪魔になることはないが、撮影を行うカメラであることがすぐに分かる形態とするなどしている。提供価格は249ドルで、推奨環境はPixel端末、およびSamsung S7/8、iPhone 6以降。
(画像はプレスリリースより)

Google Blog 該当発表記事(プレスリリース)
https://www.blog.google/topics/hardware/google-clips/