最新の脅威動向や攻撃手法を公開
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は19日、高度化・多様化の一途をたどるサイバー攻撃に対応するため、セキュリティ対策支援を目的とした専用の情報発信サイト「wizSafe Security Signal」を開設、運用を開始した。
インターネットはいまや欠かせぬ社会インフラとして深く浸透し、あらゆる業種業態のビジネスにおいても必要不可欠なツールとなっている。しかしその一方で機密情報やシステムダウンなどを狙うサイバー攻撃は日々巧妙に進化、激化し、各組織におけるセキュリティ対策でも、状況に応じた即時的かつ高度な対応が求められるようになってきている。
よって、情報部門やセキュリティ担当者の負荷は増すばかりだが、そうした人々の業務をサポートし、知っておきたい最新の脅威や攻撃手法のトレンドなどを情報として公開、提供するサイトをオープンさせることとした。
ブログ形式でよりタイムリーに!
IIJでは、2008年からセキュリティ関連情報をまとめた季刊レポート誌の「Internet Infrastructure Review」を発行し、インシデント観測の仕組みによって収集した膨大なログから見出した各種攻撃の傾向と対策、またインターネットバックボーンの運用を通して蓄積された自社の技術的知見を紹介してきた。
しかし近年では、深刻な被害をもたらす前に、より即時的な対応が求められる事例が増加していることもあり、情報公開の即時性や閲覧性向上を図る目的から、新たに「wizSafe Security Signal」の開設を決定、ブログ形式で速やかに発信していくことを決めたという。
同サイトでは、IIJが展開するセキュリティ事業「wizSafe」の中核となる情報分析基盤での膨大なセキュリティ機器のログやバックボーントラフィックなどの最新観測情報、それらの分析結果をもとにした定期的な脅威動向の解説に加え、新たな攻撃手法や脆弱性など、被害・影響が懸念される緊急度の高い情報を優先的に提供していく方針だ。
「観測レポート」としては、DDoS攻撃、IIJマネージドセキュリティサービスによる観測状況、Webおよびメールのマルウェア脅威関連、ボットによる攻撃・探査の状況、セキュリティインシデントといったレポートをコンテンツとして掲載する。また「注意喚起」として、緊急度の高い脅威や攻撃、脆弱性についてその概要や影響範囲、対策に関する情報も伝えていく。
さらにこれらコンテンツ範囲にとどまらず、情報分析基盤に取り込むデータやその分析対象範囲を順次拡大し、セキュリティ対策に有益となるような情報を提供できるよう、発信体制を強化していくともした。安全のための総合情報サイトとして、ぜひチェックを。
(画像は「wizSafe Security Signal」トップページより)

株式会社インターネットイニシアティブ プレスリリース
https://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2017/1019-2.html「wizSafe Security Signal」
https://wizsafe.iij.ad.jp/