カード本体に電子パーツを組み込み!今年中にも発行へ
三井住友カード株式会社と米Dynamics Inc. は米国時間の8日、世界初の「ロック機能付きクレジットカード」を2018年中にも発行し、日本市場で展開させると発表した。米・ラスベガス開催の国際家電見本市「CES(Consumer Electronics Show) 2018」で明らかにされたもので、これまでにない高いセキュリティー性をもった新型カードになると期待される。
この「ロック機能付きクレジットカード」には、カード本体にLEDランプや液晶、番号入力用のタッチ式ボタンといった電子パーツが搭載されており、ユーザーがカード利用時に、あらかじめ設定したパスワードをその都度入力して起動させる。
正しく起動させると、液晶にカード番号が現れ、この表示中のみクレジットカードとしての磁気ストライプ・ICチップ機能が有効となり、店頭決済やオンライン決済で利用できるようになる。利用が終了すると、再び液晶のカード番号部分は非表示になり、磁気ストライプやICチップの機能も停止することから、そのままではカード本体があっても決済に利用することができない。
ありそうでなかった画期的新型カード
カードをアクティベートするためのパスワードは、発行されたカードを受け取った後に、ユーザーが自分で任意に設定する。この初期設定における操作はごくシンプルで、適用したいパスワードを2回入力するだけで完了するという。
パスワード入力によるロック解除を行えば、クレジットカードとして従来のものと同様、各種決済インフラやVisa加盟店システム(端末など)で幅広く利用できる。
Dynamics Inc. は2009年に設立されたピッツバーグを本拠地とする企業。カード、プロセシング、モバイル決済の3事業を軸にビジネス展開を行っている。同社は今年の「CES 2018」で、カード情報のダウンロード機能を搭載した世界初のカード「Wallet Card」を公開、このカード開発における最新基盤技術で、他の数社とともに、米国技術協会(CTA)の「セキュリティー技術に関するイノベーション最優秀賞」を含む「CES イノベーション賞」4賞、「より良い世界のための技術・コンピュータ・組込技術部門」の入選を獲得した。
三井住友カードは、このDynamics Inc. の受賞技術を活かし、世界初の新型カードとして「ロック機能付きクレジットカード」の発行を行う。三井住友カードとDynamics Inc. では、このカードにより、あらゆる決済シーンに最高クラスのセキュリティーをもたらすとし、日本の消費者に革命的な決済体験を提供していきたいとした。
(画像はプレスリリースより)

三井住友カード株式会社/Dynamics Inc. /Dynamics 株式会社 ニュースリリース(プレスリリース)
http://www.smbc-card.com/company/news/news0001339.pdf