Facebookでの気軽な動画投稿・共有で広がる楽しみ
米Facebookと世界最大手のレコードレーベルであるUniversal Music Group(UMG)は現地時間の21日、UMGがライセンスを保有する楽曲について、それがコンテンツとして含まれた動画を、ユーザーがFacebook上などで投稿・共有できるようにする複数年の契約を締結したことを明らかにした。
今回の提携が実現したことで、一般ユーザーは自分が気に入っているUMGのライセンス楽曲を含む動画をアップロードしたり、FacebookやInstagram、Oculusでオリジナルの音楽体験としてソーシャルにパーソナライズしたりしながら、友だちや家族と体験を共有、より自由に音楽へとアクセスし、楽しむことができるようになるとされている。
これまで、アーティストの楽曲を含む動画コンテンツを投稿することは、著作権を侵害することになり、楽曲に対する適切な対価が支払われなくなってしまうため、大きな問題とされ、ユーザーの動機にかかわらず、そうした動画の投稿が行われた場合には、Facebook側による削除が行われてきた。
しかし今回、Facebookが該当するライセンス楽曲を含む投稿がなされた場合、Universal Music Groupとそのミュージシャンに適切な補償を行うことで合意、今後はUMGレーベルの楽曲でルールに則った投稿コンテンツとなっていれば、削除はされず、コミュニケーションに活かすことが認められるようになる。
よりオープンな創作環境と音楽体験でつながるコミュニティ醸成を
FacebookとUMGでは、今回のパートナーシップにより、アーティストとファンのつながりをより深めていくほか、ユーザーが音楽を通して自由に自分自身を表現し、好きな曲を共有するなど、広く音楽文化を取り巻くコミュニティの活発化を目指していくとし、今後の新たな音楽をベースとしたオンライン体験を支える戦略的パートナーシップのモデルとなるようにしたいともしている。
UMGのデジタル戦略担当副社長を務めるMichael Nash氏は、今回の提携を音楽業界とソーシャルプラットフォーム間をつなぎ、有益な協力関係を築いていくダイナミックな新モデルと位置づけ、クリエイターのイノベーションと公正な対価報酬の仕組みを相互に強化することが可能であることを示す重要な第一歩だとするコメントを寄せた。
両者は今後について、さまざまなソーシャル機能を通じ、膨大なライブラリの楽曲にアクセスできるような機能拡張も行っていくとしており、今後の動向にも注目が集まっている。
(画像はUniversal Music Group 公式Companyページより)

Universal Music Group プレスリリース
https://www.universalmusic.com/Universal Music Group Companyページ
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