船内倉庫におけるドローンの自律飛行に成功

2021年6月11日、株式会社商船三井（以下　商船三井）と株式会社自律制御システム研究所（以下　ACSL）は共同で、船倉内におけるドローンの自律飛行に成功したと発表した。

実証実験は、商船三井が所有する石炭運搬船の船倉内で行われ、位置情報の取得無しの状態で、自律飛行が可能であることが確認された。

なお、実験ではACSLが開発した、レーザー照射での距離測定による空間把握と自己位置推定システムにより、光の入らない暗所で壁や天井に衝突することなく、自律した点検や撮影が可能となることが実証された。
一般的にドローンは、全地球測位システム（以下　GNSS）の信号を取得することにより自己位置の把握が必要になる。

しかし、このGNSSが取得できない船内などの環境下では、手動での操縦の必要があり、高度な操縦技術が必要不可欠である。

仮に、人による手動操作ができる場合でも、閉所や暗所での操縦はハードルが高い上、電波干渉による墜落や衝突の危険性も考えられる。

これらの不安要素を解消したのが、今回の自律システムであり、船倉内のみならず巨大倉庫などにも応用が可能である。

（画像はプレスリリースより）




株式会社商船三井
https://www.acsl.co.jp/news-release/press-release/1881/