店舗設置の認証機能付き受取BOXを活用
株式会社ファミリーマート(以下、ファミリーマート)は6月28日、日本調剤株式会社(以下、日本調剤)と連携し、ファミリーマート店舗に設置している認証機能付き受取BOX「KEY STATION」を活用した新サービス「処方箋医薬品受け渡しサービス」の実証実験を開始すると発表した。
2021年7月5日より、神奈川県横浜市内の「ファミマ横浜アイマークプレイス店」、「横浜神之木町店」、「箕輪町一丁目店」の3店舗で実施する。
この「処方箋医薬品受け渡しサービス」は、薬剤師による服薬指導を受けた後の処方薬を、ファミリーマートの店舗にある認証機能付き受取BOX「KEY STATION」で、ユーザーが自ら受け取ることを可能にするもの。コロナ禍でニーズが高まる非対面・非接触サービスのひとつで、薬局に足を運ぶ手間も、処方を待つ時間も削減することができる。
薬局営業時間外でもOK!
また、ファミリーマート店舗として24時間運用されているため、薬局の営業時間外であっても受け取れるメリットがある。実証実験では、こうした営業時間外における非接触での処方薬受け取りニーズについても検証を行う方針だ。
ユーザーは処方箋を日本調剤の服薬指導実施店舗に提出し、処方・服薬指導を受ける。この処方箋受付と服薬指導はオンラインを選択することもできる。
服薬指導が終わると、日本調剤の店舗スタッフが専用ボックス「KEY STATION」の設置された対象のファミリーマート店舗へ処方薬を納品する。ユーザーはこのボックスで本人確認の上、処方薬を受け取るという流れになる。
「KEY STATION」は、もともと不動産など遊休資産や施設を無人で管理するための総合型リモート管理システムとして生み出されたもので、鍵の24時間無人受け渡し管理、予約管理、本人確認機能を持っている。
現在は旅館業法にも準拠したリモート本人確認やチェックイン機能、緊急時通話機能、施設予約管理機能まで備えた設備となり、ホテルや旅館、民泊施設などの無人フロント化システムとして活用されている。
今回の実証実験で有用性が確認され、各地に広がれば、新たな処方薬の受け取り方、在宅医療のあり方などが確立されていくかもしれない。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ファミリーマート ニュースリリース(プレスリリース)
https://www.family.co.jp/