地域経済振興と科学技術貢献が目的
2021年6月10日、国立大学法人東京大学(以下 東京大学)は、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下 日本IBM)と共に、量子コンピュータに関する技術普及を目的とし、川崎市との協力に関する基本協定の締結を行ったことを発表した。
世界的に見ても近い将来実用化が期待されるこの量子コンピュータは、川崎市にある「新川崎・創造のもり かわさき新産業創造センター KBIC」に設置されることが決定しており、有効利用が期待される。
なお、今後は東京大学と日本IBMが運用管理し、様々な研究が行われることになる。
量子コンピュータの普及を目指す
日本初、かつ、アジア初の「ゲート型商用量子コンピューティングシステム」ということになり、今後は機器の安定稼働に向けた運営が行われる予定となっている。
将来的には、川崎市内に存在する、企業や研究機関を対象に量子コンピュータの普及実装を目的とすることになるが、普及にかかわる人材の育成、学生に対しての興味や関心を持たせるための施策も検討されている。
次世代のコンピュータということで、処理能力も現在のコンピュータをはるかに凌ぐ性能であり、活用シーンは大幅に増えると考えられている。
(画像はプレスリリースより)

東京大学
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/z1702_00011.html