高精度地図作成と日本環境適合が目的
2021年9月8日、本田技研工業株式会社(以下 Honda)は、自動運転における技術実証実験を栃木県宇都宮市のHonda施設内で行うと発表した。
この実証実験は、GMクルーズホールディングスLLC、ゼネラルモーターズとの共同開発の一環として行われ、日本での自動運転に向けた環境づくりが行われる。
なお、今回は、自動運転の基礎となる、高精度地図の作成と、日本の道路事情や法令に合わせることが目的となっており、これを基に公道での実験も今後行われることになる。
自動運転実現には7つの条件クリアが必須条件
現在Hondaでは、レベル3の限定付自動運転(いざという時運転者が動作を補完できる状態)が可能な車を販売している。
次のレベル4である、決められた条件下での完全自動運転には、7つの条件クリアが必須とされており、位置特定、認識、予測、通信など高次元での実現が求められる。
今回実証実験を行う高精度地図の作製は、実際の道路の距離やカーブの曲がり具合まで正確に地図にすることで、車の現在位置との整合を確認するために使われる。
また、トンネルなどGPSが機能しない状況では、現在位置が把握できない可能性が高いため、それを補完する意味もある。
(画像はプレスリリースより)

本田技研工業株式会社
https://www.honda.co.jp/news/2021/c210908.html