新しい食品製造向けケーブルが開発された
2021年9月27日、OKIグループである沖電線株式会社(以下 OKI電線)は、食品製造過程で使用されるOHケーブルと呼ばれるものについて、耐薬性を向上させた製品の開発を発表した。
このケーブルは、食品製造工場などで使用され、高い耐薬性が求められることになるが、同時に耐久性も必要になるため条件が非常に厳しいものとなっている。
なお、OHケーブルとは、OKI Hygienicの略であり、Hygienicには衛生的、清潔などといった意味がある。
食品の洗浄と消毒はケーブルを劣化させる
食品製造工程では、洗浄と消毒に関して、薬剤の濃度が高い場合が多く、製造装置に使用されているケーブルの劣化を促進するケースが多い。
一般的な樹脂ケーブルでは、短時間で劣化し、亀裂や硬化により機器の故障につながる可能性が高い。
これらを防ぐためには、耐薬性の高い樹脂をケーブルに使用することが不可欠であり、耐久性も高めることで装置を停止することなく、食品製造が行えるようになる。
なお、今回開発されたOHケーブルは、加速試験において30年相当の耐久性があることが確認されている。
(画像はプレスリリースより)

沖電線株式会社
https://www.oki.com/jp/press/2021/09/z21047.html