国内メーカーでは初
2022年3月8日、三菱重工業株式会社は、洋上風力発電所の海上移動を行う船舶であるCrew Transfer Vessel(以下 CTV)向けに、ウォータージェット推進装置を開発したと発表した。
CTVは、洋上風力発電所の移動以外にも、作業員の移動、建設関連資材などの運搬も行う船であり、安定性はもちろんのこと、微妙な推進力の調整など繊細な操作が求められる。
また発電所を建設する場所は風が強いため、特有の潮流変化、高波などが起こりやすく、これらの変化に対しても、自動で対応、安定させることが可能となっており、有用性が高いと考えられる。
ウォータージェットの弱点を克服
ウォータージェット推進装置は、大きな推進力が得られる長所がある一方で、低速域での推進力不足が弱点であるとされてきた。
今回は、接舷支援システム、自動追従システムなどの独自開発自動操船支援装置を搭載することで、弱点の補完が行われている。
近年、原子力発電に替わる、代替え自然エネルギーとして注目され、加速的に建設が進む洋上風力発電であるが、より効率的に建設、稼動が進むと期待される。
(画像はプレスリリースより)

三菱重工業株式会社
https://www.mhi.com/jp/news/220308.html