従来、遮音壁の交換は同時にできない
2022年3月28日、株式会社大林組(以下 大林組)とトヨタ自動車株式会社未来創生センター(以下 トヨタ)は共同で、高速道路に設置されている低層遮音壁の交換を短時間で行える技術を開発した。
ハイウェイパネラック工法と呼ばれるもので、トラックを従来の4tから10tトラックに変更、および、交換用ユニットの搭載数を2倍にしたことで、これまでは同時に交換、設置ができないと言われていた作業を行えるようになった。
なお、この遮音壁交換作業工法は、平坦な場所だけでなく道路が傾斜勾配している場所でも対応可能である。
作業が長引くと車線規制など影響が大きい
4tトラックを使用した従来工法では、対象エリアについて一度トラックで撤去のみを行った後、別のトラックにて設置を行うため長時間の車線規制が必要になり、渋滞を引き起こす要因が長期間におよぶ懸念があった。
特に、首都高速をはじめとする全国各都市部の高速道路では、渋滞の時間に比例して制限される通行量に影響が出るため、作業工法が模索されていた。
今回、大林組とトヨタで開発されたこの工法により、工事による渋滞影響を半減させられると期待される。
(画像はプレスリリースより)

株式会社大林組
https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20220328_1.html