空間的可視化で人の位置を把握
2023年1月10日、日本DMC株式会社(DMC)と学校法人静岡理工科大学(以下 静岡理工科大学)は、スマートフォンのGPS情報を基に、3次元、すなわち空間立体的な位置情報の把握を可能とする研究開発を共同で行うと発表した。
従来の2次元の位置情報のみでは、平面的な把握しかできず、ビルなどでは階層まで把握することが難しく、人数、配置、行動状況の把握が難しかった。
今回は、ドローンや背負い式携帯型などの測定器を利用し、位置情報を特定把握することに成功したため、今後の衛星測定システムを活用した位置情報可視化システムの開発につなげられると考えられる。
都市型災害で威力を発揮
2次元的な位置情報から、3次元的位置情報の把握により、ビルの何階に何人いるのか、どの位置にいるのかを把握することが可能となる。
これにより、都市部での地震や火災などの災害時における、被災者の位置情報把握や、被災者への避難経路の連絡を行うことができるため、速やかな避難誘導を可能とし、救助へとつなげることが可能となる。
なお、スマートフォンという身近なツールを活用することにより、汎用性、利便性が高い点もメリットである。
(画像はプレスリリースより)

学校法人静岡理工科大学
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