生成AIのニュースタンダードへ
生成AIの開発・提供やその活用事業を展開するスタートアップの株式会社SUPERNOVA(以下、SUPERNOVA)は22日、人々の生活を豊かにする生成AIのニュースタンダード「Stella AI」を12月1日より提供開始すると発表した。
株式会社NTTドコモ(以下、NTTドコモ)との業務提携もあわせて開始し、NTTドコモによるサービスの提供、受付サポートといった取り扱いがスタートするほか、ドコモショップにおける生成AI講座の実施なども進めていく予定となっている。
「Stella AI」は、iOS・AndroidOSアプリやWebブラウザ、「Google Chrome」の拡張機能などで利用できるもので、アグリゲーション型生成AIサービスとして設計されており、初心者には手軽に使えるテンプレートを用いた仕組みを、使い慣れたユーザーには複数の最新AIモデルを自由にリーズナブルに使える環境を提供する。
日本国内では少子高齢化が進み、労働生産人口の減少などから人手不足も顕著になっているが、生成AIを活かした業務効率化はさほど進んでおらず、個人の生成AI利用率も諸外国に比べ低値にとどまっている。
2024年の総務省調査では、中国が56%、米国で46%、英国で40%、ドイツで35%といった利用率があるのに対し、日本は1割に満たない9%であった。
こうした普及の妨げになっている点として、いまいち「使い方が分からない」といった生成AIへの理解不足が大きいとSUPERNOVAは指摘する。
よってこの新たな技術を、誰もが直感的かつ効果的に使える環境を整備し、利用促進を図っていくことが必要と判断したという。
知識不要の簡単3ステップスタート
こうして開発・設計された「Stella AI」は、知識や技術をもたない初心者でも直感的に扱えるよう、ビジネスからプライベートまで、用途に応じて使える1,000種類超の豊富なテンプレートを用意している。
AIへの指示内容をゼロから考えていくのは大変だが、利用目的に合わせ、カテゴリ検索やキーワード検索により、テンプレートでやりたいことを選択、これを適用して生成AIを使えるようにした。
テンプレートには、プロンプトエンジニアリングを考慮しており、入力の手間を省きつつも、高品質で安定した結果が得られるよう工夫されている。
この簡単利用タイプならば、やりたいことに合うテンプレートを選択し、ターゲットや目的、文章トーンなどテンプレートにある空欄を埋めると、すぐにAIからの回答が得られる。
「人気のテンプレ」機能で、周囲のユーザーがどんなテンプレートをどう活用しているか知り、使い勝手の良いものと出会いやすくする仕組みや、生成内容に基づき、追加の質問候補を自動生成して示す機能などもある。後者では、タップ操作のみで追加質問ができ、次に何を聞けば良いか迷う場合に助かる。
気に入ったテンプレートはお気に入り登録することが可能で、登録すると、トップページから即座に利用可能、使いたい時にすぐ動かせる仕組みもある。
生成AIを使い慣れているユーザーには、「Gemini」、「GPT」、「Claude」、「tsuzumi」など多彩な最新AIモデルから、利用したいモデルを自由に選択できるサービスとして活用可能な環境を整える。
複数サービスを契約することなく、「Stella AI」だけでそこを窓口に多様なモデルを使えるメリットは大きい。テキストによる指示で画像生成が行える「Imagen3」や「DALL-E3」も使える。
プロンプトを自身で入力する「フリーワード生成」、自分好みのテンプレートを新規作成する「マイテンプレ」機能、「Google Chrome」の拡張機能で要約・翻訳・解説のワンクリック生成を可能としたり、テキスト入力画面での文章校正やトーン調整などの編集を簡単に行えるようにしたりする使い方にも対応する(2024年12月中旬提供開始予定)。
料金プランも柔軟でリーズナブル
料金プランは、利用回数に応じた「ライト」、「スタンダード」、「プレミアム」から選択できる。
月250回の利用が可能な「ライト」は980円(税抜)、月1,000回使える「スタンダード」が1,480円(税抜)、月3,000回の利用が可能な「プレミアム」でも2,480円(税抜)で、いずれも他社の一般的生成AIサービスに比べ、リーズナブルな設定となっている。
それぞれのプランでは提供開始を記念し、初月無料キャンペーンも実施されることから、まず試用してみるのもよいだろう。
NTTドコモが提供する「eximoポイ活」、「eximo」、「ahamo」契約者には、「Stella AI」料金が11カ月間割引となる「Stella AIセット割」も提供される。「プレミアム」の場合、初月無料キャンペーンとあわせて1年間の割引が受けられるため、さらにお得になるという。
SUPERNOVAでは、今後について、より人々にとって使いやすく、高品質なサービスを提供することにより、技術と人をつなぐ架け橋となり、誰一人取り残さない社会の実現を目指していくとした。
またテキスト生成だけでなく、法人顧客向けのサービス対応や画像生成、その他の生成技術にも注力し、より優れた顧客体験を創出、社会実装の推進にも力を入れていくとしている。
(画像はプレスリリースより)
株式会社SUPERNOVA プレスリリース
https://supernova-inc.com/news/news-release/537/