衛星運用の増加で上昇した衝突リスクに対応
Star Signal Solutions株式会社は、2025年11月25日、フィリピン宇宙庁との間で宇宙状況把握分野の協力強化に向けた覚書を締結したと発表した。
同社はJAXA(宇宙航空研究開発機構)発の宇宙ベンチャーであり、宇宙空間の衝突事故回避ナビを提供している企業。この提携で両者は、衛星運用の増加によって上昇した衝突リスクに対応し、アジア太平洋地域における宇宙環境の安全性向上を目指す。
衝突回避アラートサービス『S-CAN』を開発
昨今、安全かつ持続可能な宇宙空間の維持は世界的な課題となっている。通信/天気予報/位置情報サービスといったサービスが生活インフラとして浸透する中で、人工衛星の運用が増加し宇宙環境も複雑化。宇宙での交通事故発生リスクも高まり、その経済損失額は約25兆円以上にもおよぶ。
「地上の暮らしと宇宙の安全を守る」JAXAベンチャーを自認する同社は、この課題に向き合うべく、観測/軌道解析/衝突回避といった宇宙状況把握サービスに必要な技術を開発。宇宙ゴミや人工衛星などの観測・軌道解析を行う衝突回避アラートサービス『S-CAN』を開発している。
さらなる技術協力や情報交換も進める予定
今回締結された提携により、フィリピン宇宙庁は同社の『S-CAN』の利用を開始する。また、さらなる技術協力や情報交換も両者は進める予定としている。
提携の署名は、2025年11月20日、第31回アジア太平洋地域宇宙機関会議の開催地であるフィリピン・セブにて行われている。
(画像はプレスリリースより)

Star Signal Solutions株式会社 - 宇宙航空研究開発機構
https://aerospacebiz.jaxa.jp/startup/star_signal_solution/【宇宙の安全を守る日比連携】 フィリピン宇宙庁、宇宙状況把握能力強化のためスターシグナル・ソリューションズ社と提携 - PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/