イスラエル企業の買収は初めて
グーグルの共同設立者であるセルゲイ・ブリン氏は2008年のイスラエル訪問時にグーグルが現地企業を買収すると約束したが、ついにそれが実現するようだ。
4月27日、グーグルはイスラエルのLabPixiesを買収することを発表した。買収金額は明らかにされていないが、2,500万ドル前後と見られている。
LabPixiesってどんな会社?
LabPixiesはカレンダーからニュースフィード、To Doリストまで様々なソフトウェアガジェットを開発している会社で、グーグルのiGoogleパーソナルホームページやアンドロイド携帯の作動システム、アップルのiPhone用のカスタマイズできるウェブガジェットの開発の先駆者である。
2006年に設立され、民間の米国投資機関の支援を受けてはいたが
同社は開発の為の財源のほとんどを自社の収益で賄っており、外部の投資家からの出資額は1億ドル程度しかなかった。
また、同社は従業員が10人しかいないが今までに60のウィジェットを開発し、5,000万人の登録ユーザーがいる。ユーザーによるひと月の閲覧のトータルは実に13億回にも上る。
以前にイスラエルのメディアであるTheMarkerのインタビューを受けた際、CEOのBen-Yair氏は財務情報を明かさなかったが年間収益が数百万ドルであることをほのめかしていた。つまりグーグルはビジネス的な側面に対してというより、同社の技術、従業員、製品に対して投資したということになる。
ガジェット開発のエキスパート
設立当初から、LabPixiesは天気予報アプリなどデスクトップにインストールしてインターネット経由で継続的にアップデートするコンピュータ用のガジェットに重点を置いていた。
同時に、業務管理、計算機、ゲームなどのアプリも開発している。激しい競争にも関わらず、LabPixiesのウィジェットは大ヒットした。同社の最もヒットしたアプリにはFloodItがある。これはiPhone用のパズルゲームで、アップルのアプリストアの無料アプリの中で第3位の人気を獲得した。
この2年ほどは、同社はスマートフォン市場に軸足を移し、iPhoneやグーグルのアンドロイドシステムなどに重点を置いている。
グーグルは次のような声明を発表している。
「LabPixiesのメンバーはグーグルのテルアビブ事務所に所属し、欧州、中東アフリカのiGoogle事業を支えることになる。我々はLabPixiesと共に素晴らしいウェブアプリを開発し、彼らが知識と専門性を活用して開発者を支援してくれることを期待している。」

Google buys its first Israeli startup in $25 million deal
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1165945.htmlLabPixies
http://www.labpixies.com/