クラウドコンピューティングの拡大
BBCのニュースによると、英国でクラウドコンピューティングの市場規模は2012年までに10億ポンドを超え、現在の倍になると予測されている。
つまりグーグルアプスのようなウェブベースのサービスを利用する消費者やビジネス活動がより一層増加するということだ。
クラウドコンピューティングがもたらす変化
クラウドコンピューティングの概念では、人々はデータを蓄積するために大規模なコンピュータやソフトウェアに投資する必要がない。かわりにクラウド会社に利用料を支払って必要なものをアウトソースすればよいのだ。
調査会社であるテクマーケットビューによると、クラウドベースのサービスは現在80億ポンドの規模がある英国のソフトウェア市場の約7.5%を占める。
テクマーケットビューの上級分析員であるフィリップ・カーネリー氏は次のように話す。
「かつては、大企業は自家発電を行っていた。しかし、今はどこもそんなことはしていない。ソフトウェアも同じようになるだろう。」
懐疑的な意見も
しかし、クラウドコンピューティングは過剰宣伝で、従来のデスクトップのソフトに置き換わることはないと考える人もいる。
競合する調査会社のオーヴァン社の分析員であるローレント・レイチェル氏の見解は以下のようなものだ。
「クラウドコンピューティングは全体としてまだそれほど規模は大きくないので、これが2倍になったとしても大勢に大きな影響はない。
IT産業は一つの話題に2・3ヶ月集中してはすぐに別の所に移っていく傾向がある。年末までには反動が来るだろう。」
レイチェル氏はクラウドコンピューティングを否定するわけではないがそれだけでは限界があると考えている。
一つの可能性
ハイブリッドシステムという可能性がある。例えば、PC上のソフトで作業をして、それをクラウド上で保管し、共有するというようなことだ。クラウドコンピューティングがどのように浸透していくかは非常に興味深い。

Cloud computing to double by 2012
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8644110.stm