インターネットを利用して海外からでも個人が容易にものを買えるようになったが、オーストラリアも例外ではない。一方で、海外からの購入が増加すれば、国内の小売業界に影響が出るのではないかという懸念が生じている。
オンライン消費の増加
フォレスターリサーチによると、オーストラリアでのオンライン消費は2012年までに320億ドルまで増加すると予測されている。しかし、IBIS Worldによると、オーストラリアでのオンライン販売はこの国の小売での販売額全体の5.5%にすぎないそうだ。
オーストラリア支払い決済協会(APCA)によると、オーストラリアでのオンライン消費の57%が国内消費であるとのことだ。しかし、これは2005年の86%からは減少している。
オーストラリアは海外のリテーラーのターゲット?
急成長中のオンラインリテーラーであるエクスポ・アンド・カンファレンスの社長であるマーク・ハーベイ氏によると、アメリカで最近行われたあるインターネットリテーラーを対象とした調査ではオーストラリアは彼らがアメリカ国外でウェブ販売をする際の対象となるトップ3カ国の一角に位置づけられていた。
海外のリテーラーは必ずしも適切な性能や機能を提供しなくともオーストラリアの消費者向け販売のビジネスを成功させており、海外から参入しやすい状態のようだ。
その一方で、オーストラリア国内での小売業者のインターネット販売への対応は遅れており、海外のリテーラーに対抗するためにはより積極的に対応する必要がある。

Retailers threatened by international online shoppers
http://www.arnnet.com.au/article/346120/retailers_threatened_by_international_online_shoppers/?fp=16+fpid=1