タオバオとヤフーで相互の商品を購入可能に
アリババグループの消費者向けeコマースウェブサイトであるタオバオ(淘宝)は10日、ソフトバンクのヤフージャパンと提携して双方のウェブサイト上で相互にネット通販の取引ができるようになると発表した。
6月初めには、ヤフージャパンの6,000万人のユーザーはタオバオに出店している企業の製品をヤフージャパンのサイト上の"チャイナモール"にアクセスして購入できるようになる。
反対に、ヤフージャパンに出店している企業もタオバオのウェブサイトの"タオジャパン"と名付けられたセクションに自社製品をリストアップすることができる。タオバオの登録ユーザは約1億9000万人である。
このパートナーシップに基づいて、タオバオは日本から800万件程度の製品リストが提供されると期待している。一方ヤフージャパンは中国側から5000万件の製品をリスト化できると考えている。食品や化粧品など、日本の輸入規制が厳しい製品はヤフージャパンのチャイナモールからは除外される。
世界ナンバーワンのオンラインマーケットプレイスの誕生
アリババグループとソフトバンクは既に緊密な関係築いている。ソフトバンクはアリババグループの33%を保有しており、Yahoo Incに続き第二位の株主である。
また、ソフトバンクはアリババグループの香港の子会社であるアリババ・ドットコムと合弁会社を設立している。両社はこの合弁会社が運営する配送センターのネットワークを利用して、中国と日本の間のシッピングを連携させている。
ソフトバンクの孫正義社長は記者会見で次のように述べた。
「アリババグループとの連携により、世界ナンバーワンのオンラインマーケットプレイスを創造することが可能になった。一昔前まではこの業界をリードできるのはアメリカのインターネット会社だけだと信じられていた。しかし今や状況は変化している。
将来、アジア市場はより一層重要性を増し、アジアでナンバーワンになれなければ世界でナンバーワンになれなくなるだろう。」

Taobao and Yahoo Japan Ink Retail Deal
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703674704575235333773371988.html?mod=WSJ_business_AsiaNewsBucket