フェイスブックをやめたい人たち
ITセキュリティ・データ保護会社のソフォスが1,588人のフェイスブックユーザーに対して行った調査で、フェイスブックのプライバシー設定に懸念を持っている人の度合いが明らかになった。
調査はオンラインで実施され、ユーザーの3分の2がフェイスブックを止めることを検討していることが分かった。16%はデータ管理が適切でないことを理由に、既にフェイスブックの利用を止めていた。
外部サイトとのユーザーデータ共有に対する批判
フェイスブックは、ユーザーデータをフェイスブックとそれ以外のウェブサイトにわたって共有できるというやり方に対して批判を受けている。そのシステムの複雑さと、幅広いネットワーク上でのメンバー情報の共有がオプトアウト方式であることが懸念を生んでいる。
メディアの報告ではフェイスブックは近日中にプライバシー設定の変更を公表する予定であるが、何らかの変更によってユーザーの懸念が十分に払拭されるかどうかは不明である。
オプトアウトではなくオプトイン方式が望ましい
ソフォスのシニアテクノロジーコンサルタントであるグラハム・クルーリー氏は次のように話す。
「この調査ではユーザーの大部分がフェイスブック上の自分のデータを十分にコントロールできないことに嫌気がさしていることを示している。また、未だにフェイスブックのプライバシー関連のオプションをどのように設定すれば安全かを知らない人も多く、全体として混乱した状態になっている。
必要なことは、ユーザーが情報の共有に対してオプトアウトではなくオプトイン方式で設定を選択できるように根本的に変更することだ。」
実際に、フェイスブックのプライバシー方針に対して問題をより多くの人に認知してもらうために"フェイスブックを止める日"というようなキャンペーンが多数実施されている。
誰がどこまで閲覧可能なのかに関心
今のところ、実際にフェイスブックを離脱する人が多いというわけではないようだ。しかし、フェイスブックメンバーは誰が自分のデータを閲覧可能かを正確に知ることによりいっそう関心を持つようになっている。
クルーリー氏は次のようにも述べている。
「人々は、個人情報をフェイスブックで共有しつつも、休日のスナップ写真や新しい携帯電話番号といった個人情報が何かの拍子にインターネット中に表示されたりするのは嫌だと考えている。
この調査では、フェイスブックを止めるつもりはないと回答した人は全体のたった24%にすぎなかった。フェイスブックはこの点を意識して今後の変更を進めるべきであろう。」

60pc Facebook members consider quitting:report
http://www.ciol.com/Technology/Security/News-Reports/60pc-Facebook-members-consider-quittingreport/136516/0/Sophos(日本語サイト)
ttp://www.sophos.co.jp/Quit Facebook Day:Facebook
http://www.facebook.com/home.php#!/pages/Quit-Facebook-Day/114738051901418?v=wall