予約の日は家から診療状況の進み具合を確認
シカゴで患者が診療前に待合室で費やす時間を減らすためのウェブベースのツールがあるようだ。MedWaitTimeという名前のそのアプリケーションがあれば、患者は予約時間の前に、担当医師の診療時間が押しているかどうかを知ることができる。丁度、空港に行く前にフライト状況を確認するのと似たような感覚だ。
患者は予約時間の2時間前からmedwaittime.comのサイトにアクセスすることができる。もし、担当医師の診療予定が遅れている場合は当初の予約時間より遅く来院するように指示が出る。また、患者はシステムに携帯番号を入力しておけばテキストメッセージでアラートを受けることもできる。
医療は今やサービス業!?
このシステムはアメリカのシカゴ地区の10人の医師によって先週スタートしたものである。このアイデアは整形外科医であるバイシャル・メータ医師の独創的な発案によるものである。同氏はかねがね、診療時間が予定より遅れがちで患者を1時間近くも待たせてしまうことがあることを申し訳なく感じていた。
メータ医師は次のように話す。
「医療は今やサービス産業であり、患者には常にハッピーな状態でいてもらわなければならない。」
患者の増加に対してリソースが足りないという根本的な問題は残る。
ワシントン大学医学大学院の医師であるアンドリュー・ウィルパー医師はこのMedWaitTimeには参加していないが、同氏の見解は次のようなものだ。
「テクノロジーを利用して患者の待ち時間を減らすというのは理にかなっている、。しかしこのシステムが医療の根底にあるより大きな問題の解決に役立つかどうかは私にはわからない。この問題とは、患者が増加する一方で、リソースが減少しているという根本的な問題のことだ。」
スタートは10人から。どこまで拡大できるかに期待
メータ医師はMedical Wait Time LLCに出資し、2人のパートナーと共にこのプロジェクトを支援している。彼らはソフトの開発とテストに20万ドル以上を費やした。予定では、このサービスを利用する医師から月50ドル、病院の各部局からは月300ドルを徴収することにしている。
第1段階として10人の医師が参加した。メータ医師はiPhoneアプリを提供することも検討している。また、救急治療室のような緊急診療施設の待ち時間なども追加していきたい考えだ。

Using Web to Curb Waiting-Room Times
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704113504575264340355395642.htmlMedWaitTime
http://medwaittime.com/