IPアドレス問題
インターネットのIPアドレスが飽和状態だという。
IPアドレスとは個々のコンピューターやスマートフォンなどに与えられるコード(番地)のこと。
デバイスの増加が原因か
スマートフォンなどの新しいデバイスからのインターネット・アクセスが可能になりIPアドレスの登録が増え、そのことが原因で18ヶ月以内に世界中でIPアドレスが使い果たされる恐れがあるという。
IPアドレス問題に取り組むヨーロッパの組織/RIPE NCCチーフ・サイエンティストのダニエル・カレンスバーグがCNNのインタビューで語った。
インターネットの機能がストップするというわけではない。しかし新しくIPアドレスを登録できるのは新しいデバイスに限られてしまう。
2011年9月、IPアドレスの最後の大型バッチが発行されるが、その後もう新しいIPアドレスが発行されることはないという予測もある。あと18ヶ月でインターネットのIPアドレスは飽和状態に達する可能性がある。
現在のインターネットのインターネット・プロトコルには約40億個のアドレスがある。現在のインターネットはIPv4(the Internet Protocol Addressing Scheme version 4)のもと動くよう設計されている。IPv4は約4億個のIPアドレスに対応している。しかしその残りのIPアドレスが急速になくなっているという。
数兆個のIPアドレス
1970年代にインターネットのシステムが構想された頃、40億個のアドレスなどというものは想定もされていなかった。当時数十億人以上の人口がインターネットに接続するなどと予測した研究者はひとりもいなかった。
しかしこの問題は過去に騒ぎになったミレニアム・バグのような大問題ではないという。解決策はある。IPv6だ。IPv6(the Internet Protocol Addressing Scheme version 6)は数兆個のIPアドレスに対応しており、実行段階にある。各企業も徐々にこのIPv6に対応してきている。
GoogleやYouTubeなどの大手サービスはIPv6に対応している。しかしまだ多くのサービスはIPv6に対応していない。
ダニエル・カレンスバーグ
新しく生産されるデバイスが通信機能を持ちブロードバンド・サービスに接続する機能がある。問題はこのことだけではない。ビジネスリーダーはこのことを理解すべきだ。コンテンツプロバイダはIPv6に対応したサービスにしていくべき。そうしないと新しいIPv6のアドレスを持つユーザーをとりこぼすことになってしまう。

CNN
The internet as we know it is reaching its limits.
http://edition.cnn.com/2010/TECH/05/27/internet.crunch.2012/index.html?hpt=T2The Above Top Secret
(CNN) -- The internet as we know it is reaching its limits.
http://www.abovetopsecret.com/forum/thread575876/pg